精神医療研究者と心理支援者の世界観の違い

精神医療の研究者はある療法により、うつ病の治癒率が30%から50%に上がって喜んでいますが、ある人は喜べないと言いました。

セラピストである私も喜べないです。

たとえば、あなたが死んだほうがましだと思うほどの苦しみに陥ったとします。

あなたが支援者に支援を求め、支援者はある療法をつかったが、苦しみは解消しなかったとします。

そのとき、支援者は喜びません。

「あなた以外の何人かには効果があったので、私は満足です」という人は支援者に選びたくないでしょう。

研究者にとっての成果は治癒率や平均値が上がることですが、支援者にとっての成果は目の前の一人が幸せになることです。

研究者と支援者の価値観は違うようです。どちらも必用な仕事でしょう。

社会のためか、人のためか、といったところでしょうか。

「人や社会に役立つ」仕事と言いますが、その2つはけっこう違うのです。

年間自殺者数を下げるために仕事をしている施政も同様です。支援者が目の前の人を支援するのは、「年間自殺者が三万人もいるから、その数を減らすため」ではありません。年間自殺者が多くても、少なくても同じように心をこめた支援をするでしょう。

「研究者だって、残りの50%のために研究を続けるでしょ。支援者だって成功率100%じゃなくてもやりがい感じてるでしょ」と思う人も、残りの50%に自分自身が入ったとき、その違いが理解できるでしょう。

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