医療機関と開業カウンセラー

開業セラピー/カウンセリングというのは、機関に属していないのでチーム医療といった感じではないですが、たまにクライアントに医療を勧めたり、紹介したりすることはあります。

たとえば、摂食障害でガリガリに痩せているとしたら、根本原因が心因だったとしても、医療には接しておいたほうがよいでしょう。ちゃんと内科もできる本当の心療内科などですね。

カウンセリング嫌いな医者は、カウンセリングに通っている間に病気が悪化した例だけを取り上げますが、逆にカウンセリングが必要な人が病院に通っている間に悪化したり薬漬けになったという例もあります。

上述のような身体に影響があるもの、脳機能が関係していそうなもの(双極性障害、脈絡のない感情トラブルなど)、精神病(自分でお悩み解決のプロマネが難しい)、他害などの場合は、施設や医療などが必要かと思いますが、これらの方が私のところへ相談にくることは殆どないです。

クライアントが医療のお世話になるケースがあるとすれば、ウツ症状や不安症状あたりでしょうか。パニックや憤怒などでは応急処置の頓服が必要なこともあるでしょう。

開業カウンセラーを嫌う精神科医は多かったです。医療機関のカウンセラー募集をみると、「将来開業カウンセラーになろうと思っている人は不可」という条件がよくついていました。

で、私のような非医療系のカウンセラーはクライアントが病院にいくことをやめさせているかというと、そういうことはないです。それどころか、精神医療を全否定しているクライアントに対して、柔軟に判断するように説得したことがままあります。

クライアントもセラピストも必要に応じて医療もカウンセリング/セラピーも両方とも利用したらいい、少なくとも試しに行ってみたらいいと、柔軟に考えているのです。ところが、医師が「医者のほうがカウンセラーより偉いのだ。医者の下で働いているカウンセラー以外は信用するな」みたいな態度をとったりとか、対人支援業界では医師の指示のもとで動かなければいけないという作法をクライアントはよく知っていて、病院に行くのを諦めていたりすることがあります。

つまり、両方利用したほうがいいのはわかっていても、医師にかかるとことでカウンセラーが医師の指示に支配されてしまうことを嫌い、通院をやめたり、通院を隠してカウンセラーに相談しようとする場合があるわけです。

だから開業カウンセラーがはけしからん、となっているのですが、なんかへんじゃありませんか?

本人の意思を尊重すれば、医療の全面否定なんてことにはなっていないんですけど。

似たような話として、介護の分野では、医療モデルからの脱却ということが方針となってきているようですね。

参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002ktei.pdf

実は最近カウンセラー/セラピストを馬鹿にしていない若い精神科医たちも見かけるようになってきました。世代もあるのでしょうか。

また、内科の医師たちも心理面に配慮するようになってきています。ご自身の判断で開業セラピストにカウンセリングを申し込んでくるような人は、精神や脳の病気ということはあまりなく、とちらかというと身体との関係、たとえば、糖尿病とウツの相互因果関係とか、怒りの感情にトラブルがある人の循環器系の健康状態とか、栄養や貧血に関することですね。内科もできる精神科医、心も配慮できる内科医を見つけておいて損はないというケースはあるかと思います。

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