「ゆるす」とは、自分の怒りをゆるすことでもある
- By: クィアな心理セラピスト Kojun
- カテゴリー: 自分と向き合う
- Tags: あるがまま, 怒り, 正す/赦す

自分と向き合う
私ね、拷問して殺したい、腹立つ人がいます。
拳で頭を叩いてきた人よりも、馬乗りで私の服を脱がそうとした人よりも、騙してお金を取ろうとした人よりも、アレだけはどうしてもゆるせません。
平気なふりをしてきました。そうしていないと、暴れて自分をアイスピックで刺しそうでしたから。
でもついに、ゆるしが訪れました。もう、平気なふりをしなくてもすみます。こうして書くこともできます。
暴力被害のクライアントさんたちは、「ゆるす」とは何かと質問してきます。
それは、言葉で説明することができないことです。それは、心理学の勉強をしても答えられないことです。
でも、一応は言葉でも答えます。「支配されなくなることよ」。
「ゆるす」は動詞ではなくて、訪れるもの。
「なぶり殺しにしたい」と言える。(注:「死ね」ではないです。そして、実際には暴力は使いません)
お勉強した者たちが「ゆるしなさい。手放しなさい」と言おうと、構わずに言える。
こんなことを書いて、正気ではないと世間から思われようが、構わずに言える。
これが「ゆるし」です。
恨みや憎しみに使うエネルギーや時間は減ってゆきます。
自分の怒りを禁止するのではなく、自分の怒りをゆるすという体験が起こります。
殆どの人が、「自分をゆるさなければいけない」と言い出すのは、そういうことでしょう。
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