心のバランスをとって、秘密の苦しみを人に言わないようにしてきた。人は苦しみの話が嫌いだから。
あるとき、耐えられなくなって、仲のいい人に打ち明ける。「聞いて欲しいことがあるんです」
仲のいい人の姿勢が見下すように変わり、説教がはじまる。または、口をきかなくなる。
その後の記憶がないまま、ふと気づくと、ベンチに座っている。
そんなことを繰り返してきた人に、ホッとしてもらうのが私の役割かもしれません。
クリニックでたくさんの30分カウンセリングをこなすよりも、当事者よりの実感のあるところで、一人一人の旅をみつめたいです。