人間関係に苦しむ「常に笑顔」の人

笑顔になる心のトラブルもあります。

心理用語では「ドライバー」と呼ばれるものの一種です。人を心配させないために、人の機嫌をとるために、人を喜ばせるために、人に好かれる(嫌われない)ために、笑顔をつくることが刷り込まれているケースです。

生き延びるために笑顔が必要だった人ですね。

カウンセリングルームで「苦しいです」と言いながら笑顔を崩さないで涙を流す人もいます。

それで何が困るかというと、好きではない人たちが寄ってくるというのが典型的なお悩みです。八方美人なので、人から嫌われて行き場のないちょっと面倒な人や、利用しよう、依存しようなどの人も近づいてきます。嫌いでも追い払えません。笑顔で迎えてしまいます。

ただ、よほどでないと本人がそれをやめたいとは思わないことが多いと思います。

でも笑顔で人気者でとても悩んでるようにみえない。でも、人間関係がわずらわしいと言います。

「笑顔になりなさい」が呪縛になってしまったケースです。ですが、人気者にはなります。

私も以前この病を少し持っていたことがあります。ストレス症状が出たときに心療内科にいったら笑顔で診断を受けたので仮病扱いされて、精神科医に説教されました。

克服方法は込いった話になるので書きませんが、注意点をひとつだけ。この問題を単独で扱って解消すると別の心の問題が発生する可能性が高いです。「笑顔はいらない」などの安易なアファメーションなどはお勧めしません。

※当サイトの記事には独自の意見や枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものでもありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。
※プライバシー保護優先のため、当サイトの事例は原則として複数の情報を参考に一般化/再構成した仮想事例です。

広告