間違える怖さを克服できないなら、セラピストはできない。
「一度も失敗したことがない」とか、「クライアントから不満を言われたことはない」と言う人は、ちょっと恐いと思う。
たまには「あなたのせいで傷つきました」くらい言われますよ。そこで、「ちがう、私は悪くないっ」ってやってる暇はない。
あるいは、クライアントが試すこともある。「あなたのせいで傷つきました」と言ってみる。セラピストが自己防衛に走るかどうか、無意識に試す。セラピストは無意識に反応を選択する。噛みついた後のクライアントは、たいてい嬉しそう。
いくらベストプラクティスを暗記していても、どこかで真実が露呈する。
それよりも、自分を信じてみる。私は自分がダメセラピストだと証明されてしまったら、それもいいと思う。ゆるい。誰かに言われるのは嫌だけど。真実なら、それは役に立つこと。
手の汚れる仕事だと思う。