フォーカスノートの「すること」欄の記入について
Doingについてです。
フォーカスノートの「すること」欄の記入について、質問されます。そのときセッショニストは黙ってた方がよいのか、何かアドバイスした方がよいのかと。
レイアウトチャート(プロセスマップ)を進むときは、原則として内容に関するアドバイスは不要でしょう。しかし、「すること」欄の記入に関しては、どうでしょうか?
ここはスキルミックス(専門コンサルティングなどの他のスキルとの組み合わせ方)のことでもあり、セッショニストのバックグラウンドやクライアントの目的によってスタイルの違いが出るところです。
行動の内容について、専門知識から選択肢を提供できるかもしれません。ヨガのインストラクターが自宅でできるエクササイズの具体化について提案したり。
コーチングっぽいやり方、行動療法っぽいやり方といった違いもあります。前者は成果を見据えて逆算しますが、後者は小さな変化を重視します。(記入する順番も変わります)
「本人が決める」を保ったまま、決め方のみをガイドするためには、「SMARTクライテリア」というものが参考になります。
「SMARTクライテリア」には、いくつかのバリエーションごありますが、次のものをお勧めします。
Specific(具体的)
「考える」「決める」のような内なる作業よりも、「決めて紙に書く」のような動作に表すことをお勧めします。
心理的な抵抗があると、具体化ができません。「心の中で決める自信はあるが、決めたことを紙に書くとは言えない」というようなことが起こります。それへの対応は、かなりセッショニストのスキルや在り方に依存します。個別に相談してください。
もしくは、Dream重視で、「イメージできる」という視点でもよいかと思います。
Measurable(測定可能)
したか、していないかが客観的にわかるようにしてもらいます。
これに対する抵抗は、「強制されたくない」という心理ですので、それを扱います。「やるかやらないかは、あなたの自由ですが、ここには測定可能なものを書いてください」などなど、セッショニストの立ち位置にバリエーションがあるます。
Achievable(達成可能)
「できることを書きましょう」と言っています。これは、ポジティブな気持ちで取り組むこととも関係しています。
また、やりたいことと一致していないときに、無理な目標を立てる傾向があります(無意識に不達成を導こうとする)。ですので、この視点を調整していると、レイアウトチャートに戻る必要が生じることもあります。
Relevant(関連する)
レイアウトチャートへの答えや、気づきと連動しているかを見ます。
私はセラピストですので、クライアントの状況によっては、これをあえて見ないことによりクライアントに逃げ道を残すこともあります。
Time-bound
期限があることです。標準のフォーカスノートには「24時間以内に」というようなフォームで、すでにこの視点は取り入れられています。
期限があることが重要ですので、いつが期限なのかはアレンジ可能ということです。たとえば、「次のセッションまでに」とか、「明日の業務時間内に」でもよいわけです。
まず、自分がやってみることも大切です。
参考
https://tech-camp.in/note/careerchange/39707/
https://en.wikipedia.org/wiki/SMART_criteria
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