親から子への刷り込みを心配する母親へ

親子の関係については心理相談で頻繁に表れます。子育のご相談は専門外ではありますが、よくある話として、母として我が子に与える影響の心配をよく聞きます。

人生の足枷となる「助けを求めてはいけない」とか「人目を気にして生きろ」とか様々な刷り込みについて心配されます。

それに対してよくあるのが「そんなことないですよ」「親のせいじゃないですよ」なんていうフォロー。

私は意見が違います。

親が子に刷り込み影響するのは当たり前のことで、刷り込みの例をたくさん見てきた心理セラピストでさえ親になるとやってしまうといいます。なので、よほどの場合でなければ刷り込みは仕方ない、と知ることをお勧めしています。

心配されるということは、親である自分が子に刷り込みをしているだろうと気づいているわけですから、子にとってはラッキーケースである可能性が高いでしょう。私の知るかぎり、後でも親が自分の何か気づいて向き合ってくれることは、子(大人になってる)にもよいことだと思います。

「そんなことないよ。刷り込みなんかさたないよ」と自他に言うのは、心の底に「刷り込みは罪だ、おそろしい」という無意識が働いています。刷り込みを恐れているから「刷り込みなんてしてないよ」と言いたくなっているのかもしれません。

つまり、頭では(意識では)「刷り込みはない」と言いながら、無意識に「刷り込んでる」イメージを隠し持っている状態が出来上がります。無意識は意識以上に行動や感情を支配してゆきます。

刷り込みはあっても大丈夫。そんな世界をみることが出来れば、それへ解けてゆきます。

ほぼ誰でも人生に影響するほどの親からの刷り込みは受けています。それでも自由求め生きたり、幸せになっている人たちはたくさんいます。

せっかくお勉強したなら、「それでも多くの人が幸せになっている」という現実を知る必要があると思います。

※当サイトの記事には独自の意見や枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものでもありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。
※プライバシー保護優先のため、当サイトの事例は原則として複数の情報を参考に一般化/再構成した仮想事例です。

広告