「恐がるな」=「チャレンジするな」

恐がることは悪いことだと思っていますか?

自分が何を恐がっているか知ることは、チャレンジには欠かせません。

私の経験からすると、男性経営者の多くは恐さを認めません。そして、心の課題をなかなか解決できないことが多いです。女性経営者は、恐さを認めてセラピーのプロセスを進め、そのビジネスを飛躍させることが多いです。女性経営者の方が多いという時代がくるのではないかと思うほどです。

恐さから目を背けると起きること

恐くないことにすると、頭・意識では恐くない、身体・無意識は恐がっている、という状態になります。

恐いという反応はありながら、何がどう恐いかが分からなくなります。そして、別のものが恐くなったり、理由もなく恐くなったりします。身体の不調になる場合もあります。

また、「恐くなくするには何ができるか」とか「恐いなりに何ができるか」といったことを考えることもできません。

完全に意識から追い出す(抑圧する)してしまうと、なんとなく人生が上手くいかないということも起こります。何かを避けようとする反応につじつまを合わせるために、「幸せになりたくない」「成功したくない」という代理思考(ラケット思考、ニセの理性)が出てきたりします。

恐さに向き合うと起きること

恐さを怖れる人は、恐がると自分が弱くなると思っている場合があります。または、とにかく恐がることが恐いという「恐い感情」恐怖症のようになっていることもあります。

実際には、恐さに向き合うと、次のようなことが起こります。

  • ・恐さが完了する(「恐かった」と過去形になるケース)
  • ・さほど恐くなくなる(「お化けの正体見たり」のようなケース)
  • ・対処法を考えることができるようになる。

日常やビジネス上の出来事であれば、ご自身で対処できます。カウンセリングを活用して練習することもできます。

ただし、恐さを認めたものの「これは耐え難い」と思った場合(トラウマや恐怖症の可能性あり)の場合は、独りで進めず、心理支援者(心理セラピストなど)のサポートを得ることをお勧めします。

いずれにしても恐さへの対処法は、強くなることや、相手を攻撃することではなく、味方を得ることです。

本格的なチャレンジになるほどに、自分の弱みが関係した恐さと出会います。味方の質も要求されます。かっこいい貴方だけを応援するような味方では役に立ちません。

このような心理的チャレンジは旅(Journey)に喩えられることが多いです。旅には知恵者と仲間が必要と言われています。

心理的な味方がつくりだしてくれる選択肢

味方には、手段的サポート(お金、情報などの提供)と、情緒的サポート(心理面)があります。ここで味方と言っているのは情緒的サポートの方です。

何かが恐いなどと言おうものなら、「そんなこと気にするな」と言う人が現れます。「そうはいっても気になります」と言うと、面白いことに「だったらやるなよ」と言ったりします。

となると、次の二者択一になります。

  • ・恐いからやらない
  • ・恐くないからやる

しかし、

  • ・恐いけどやる(おそるおそる)

ということが沢山あるのが人間ではないでしょうか。この3つ目の選択肢を持たない人間は、はたして強くて、立派で、成功する人間なのでしょうか?

※当サイトの記事には独自の意見や枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものでもありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。
※プライバシー保護優先のため、当サイトの事例は原則として複数の情報を参考に一般化/再構成した仮想事例です。

広告