強めの一時的な不安イメージの応急対処

強い不安についての応急対応には、呼吸法が有名ですが、ここではそのほか2つのアプローチを紹介して比べてみます。

タッチ

1つは、現実に近づくアプローチ。

目の前の現実に五感を触れさせます。テーブルや壁などの、目の前のモノに触ります。

そして、手すりなどに触れます。目の前の人の体に触れるわけにはいかないことが多いでしょうから、近くのモノに触れることになるでしょう。自分の体に触れるのもよいです。

視覚を使う場合は、空想ではない周囲の赤いもの、青いもの、黄色いものを見つけ、それがそこにある現実を認識します。

※これはトラウマ想起などに対して用いられるグラウンディングという方法の一部に相当します。グラウンディンは視覚も使って、視界の中に丸いもの四角いもの、赤いもの青いものを見つけたりもします。

シュリンク

もう1つは、想像から遠ざかるアプローチ。

不安というのは何かを想像しています。その想像イメージを特定できるなら、それを画面越しに見ているように傍観して、それを小さくしたり、少し遠目に置いたり、白黒にしたりするイメージワークが対処になる場合があります。

たとえば、至近距離に人がいることが強い不安を引き起こしたならば、想像イメージは「怒鳴られる」「手が伸びてくる」などかもしれません。そのイメージを映像として、スクリーンに収めて小さくします。

※これは対象や場面に対する不安イメージへの応急対応に使われてます。どちらかというと恐怖症的なものに合うようです。

両方する場合

タッチとシュリンクをどちらを先にやるかは臨機応変です。人によっても違います。

2つのアプローチがやろうとしていることは異なりますので、混同しないようにしましょう。たとえば、目の前の現実をシュリンクさせようもしたり、想像にタッチしようとしないように注意しましょう。

また、これらは応急対応であって、解決ではありません。

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