不完全な愛を拒絶すると、偽りの愛が欲しくなる

体験談・事例

ある種の心の問題(愛着不安定、愛着障害など)が解決してくると、映画のような綺麗事の愛のストーリーなんか求めなくてよくなるようです。

それよりも不完全な愛のストーリーをありがたく思えばよいと思います。

「愛なんか欲しくない」と言う人は、不完全な愛を拒絶して、綺麗事でも完全な愛を期待しています。

完全な愛を期待しているから、「愛なんか欲しくない」となっています。

完璧な愛という幻想のルーツは、赤ちゃんや幼児にとってのお母さんだったりします。お母さんが与えてくれます。

受けとれた人は、不完全な愛も受けとれます。

受けとれなかった人は、不完全な愛を受けとれず、完全な愛を探し続けます。不完全な愛を拒絶していると、偽りの愛に惹かれるようになったりします。

受けとれなかったけど、欲しかった自分を受け入れた人も、不完全な愛を受けとれるようになります。

不完全な愛が恐怖の対象でなくなると、偽りの愛が必要なくなります。一つの完璧な答えがなくとも、複数のまあまあ良い答えを頼って進めるようになります。善意の支援者も自身を犠牲にしてまで助けてはくれませんが、そんな限界ある支援者の助けへの怖さも減ります。

よく母親との心理的問題を解決された方が「母なりに私を愛していたのだなと思いました」と感想を述べることがあります。私のクライアント(来談者)にもいますし、他のところで克服された方の感想にもあります。それは母親に関する事実が判明したとかいうことよりも、ご本人の心が「不完全な愛」に対して開いた状態を表しています。

The following two tabs change content below.
心理セラピスト 広義トラウマの解除/生きづらさ改善(人生を支配するパターン、自己肯定、アダルトチルドレン、性暴力被害の過去、いじめトラウマ、PTSD、喪失、対人不安、愛着不安定、恐怖症など)を扱います。
心理セラピー・心理相談
自己啓発の教えを実践しないのには理由がある

自己啓発を教える人は、 「こうすれば、上手くいく。しかし、大抵の人はやらないんだよね。だから大抵の人 …

体験談・事例
「行動ができない」の正体!? - 完璧主義

「行動ができない」には様々な原因がありますが、その正体の一つにこんなのがあります。 行動すると成果を …

視点・本当の問題
心理相談ではHSPという言葉は使いにくい

心理相談の現場で私はHSPという概念を自分のラベルに使うことをあまりお勧めしてません。 その特徴をチ …