葛藤の反対が統合

心理セラピーで「統合する」なんて言いますね。

自己一致なんかも統合ですね。言葉と行動の一致も統合ですし、考えていることと感じていることが一致するのも統合でしょう。

統合していない状態は「分断」とでもいいましょうか。

「フリをしているのをやめる」のも一致でしょう。フリをするのは、本当の自分と見せかけの自分が一致していないということですから。

不一致とか分断というのは、人生に問題を生じさせます。体調が悪くなったり、幸せを遠ざける行動をとったり。

心理セラピーの現場では、統合の反対は「葛藤」かもしれません。

葛藤とは、「好きだけど嫌い」「やりたいけど、できない」というような、自分の中に生じる意思の分断です。

統合に行き詰まること、それが葛藤。インパスとも言うそうです。

心理セラピーの場面では、プロセスが進まなくなるような場面です。

では、心理セラピーやグループワークでは、それをどのように扱うか。葛藤を大切にします。(笑)

それはどういうことかというと、2つに分断したものを同時に両方観るようにします。

たとえば、「転職したいけど、転職できない」という葛藤を抱える人は、「転職したい」と言ったかと思うと次の瞬間に「転職できない」と言ったりします。

2つを同時に観るためには、まず一つ一つを見る必要があり、そのために「転職したい」と「転職できない」を別ける必要があります。統合するために別けるわけです。

で、「転職したい」のはどんな願望なのかをしっかりと感じます。そして、「転職できない」のはどんな恐怖なのかしっかりと感じます。それから、それらを同時にを観ます。おそらく、「転職したいけど、転職できない」とは異なるゲシュタルトが観えるでしょう。

 
A            B
 

Aをじっくり見てください。次にBをじっくり見てください。そして「A   B」を観てください。という感じです。

そうすると、「転職の不安も転職の楽しみのうち」とか「転職をしないことが恐いのであって、転職をしたいのではない」とかが観えたりもします。

ワークショップでは、上述のAとBになるようなモノを2つ目の前に置いて視覚的に練習してもらったりしていました。

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