科学哲学
- 2024-11-14
ゲシュタルト療法の矛盾ぽいところについて
ゲシュタルト療法に限らないのですが、似たような心理セラピーを体験した人から「考えないで、感じてください」みたいなことを言われて困ったという不満を聞くことがあります。 現象学ってなんだ ゲシュタルト療法は現象学を背景にしていて、次のようなことを重視しています。(用語は私なりに分かり易い言葉に置き換えて […]
- 2023-07-19
エビデンスと自分エビデンス – 心理セラピーの選択と効果
統計的エビデンスがある心理セラピーについて 心理セラピー(心理療法)の効果エビデンスというのは、一般的には効果の有無や大きさを調べた統計によるものです。それは母集団(主に平均値)について語るものです。(バラツキが考慮されてないわけでもないですが、それでも母集団と個は別のものです) 統計的エビデンスは […]
- 2023-03-20
心理療法のエビデンスが含む意味
ある心理セラピー(心理療法)に効果エビデンスがある(統計的に成績がよい)とされるとき、次の2つの情報を含んでいるように思います。 効果エビデンスのWhat情報 たとえば、認知行動療法のエビデンスは、「自動思考や中核信念を変更することで、悩みが解消する」という原理が多くの対象者に成り立つことを示唆して […]
- 2022-08-23
「科学的な心理療法」を選ぶときの注意点
自然科学を専攻した私からすると、臨床心理分野でやたらと「科学的」がアピールされるのには違和感があります。 理学部で「この理論/方法は科学的です」という言葉はそれほど聞かれませんでした。 「科学的です」は魔法の言葉 今日、「科学的です」と言われると、人はそれだけが正解だと思い込み、他の可能性を考えなく […]
- 2021-01-20
エビデンスのある心理療法!?:「多くの人に効果がある」≠「私に効果がある」
「エビデンスのある心理療法」というような言葉が流行しています。 「エビデンスがある」と言われると、効果が保証されているように聞こえます。「エビデンスがない」と言われると、アヤシイ感じに聞こえます。ですが、これらは「よくある誤解」です。 「エビデンスのない手法を撲滅しよう」なんて言うエビデンス警察もい […]