日常の憎しみ系のお悩み、多くの場合、ざっくり言ってしまうと、こうです。
「殴るべからず」 そして、「殴りたくなる感情を大切にせよ」
よろしくないのは、「怒っていない」と言いながら、殴る(陰口、意地悪、復讐を考える、裁きを望むも含む)こと。
「殴りたくなる感情を大切にする」というのは、殴ることではないです。
感情X → 殴りたい → 殴る
大事なのは、「殴る」ではなく「感情X」。
これが習得できないと、殴る(遠回しな手段を含む)か、感情Xを殺すか、どちらかをしてしまいます。
「怒ることは悪いことだ」と信じている人は、攻撃的ですよ。直接殴らないですが、愛はない。親切しながら、攻撃的がつのります。「こんなに譲歩してやっているのに」と。それが「憎しみ」というものね。
「殴るべからず」 そして、「殴りたくなる感情を大切にせよ」
それができればセラピストいらんか。でも、人生の転機には、時に、人ってこの実践に挑戦するるんですよね。
(前略)こうした感情の体験を避けることが、結局はその感情をさらに増幅してしまい、ますます避けたくなるものにさせてしまうということです。つまりこれは悪循環になってしまうのです。
『プロカウンセラーの共感の技術』杉原保史