自己肯定感の心理セラピー

自己肯定感の大事な理解

「周囲に優れた人たち、素晴らしい人たちがいると、自己肯定感が上がらない」というのは、注意を要する捉え方かと思います。

確かに、そなように感じるのは自己肯定感が低い状態かもしれません。

しかし、他者と比べなくても大丈夫なのが自己肯定感です。

このことは、自己肯定感の低い人にとっては想像もつかないことであることが多く、自己肯定感についての最も大事なポイントです。

優秀な他者と比べることで自己肯定感が下がるのではなく、自己肯定感が低いから他者と比べることで自信がなくなるのです。

自己肯定感の心理セラピー

心の問題を解き、幸せに向かう心理セラピーでは、なにもできなくても、他者より劣っていても自分はOKという感覚を取り戻します。

生まれたての赤ちゃんや、無垢な幼子、ターザンなどは、自分を肯定しているでしょう。

自分が生きることに価値があるわけです。

ですから、心理セラピーでは、自己否定となるスキーマや深層心理を解いてゆきます。それらは後天的なものであり、解消することが可能です。

自己否定という広義トラウマがない状態の感覚が自己肯定感です。

自分を肯定するのに他者に勝るなどの理由はいらないのです。

もちろん、自分の人生の成果を理由に自信を持ってもよいでしょう。しかし、それが他者との比較ではなくて、生きなかった自分との比較です。

よく、自己肯定感の欠如は、希死念慮や死生観の苦しみと繋がっています。また、自由に生きられないという苦しみとも繋がっています。それらの悩みを解決するには、生きていること自体に肯定感が持てる必要があるわけです。

条件付きの自己肯定はない

「人より優れているから」「ピアノが弾けるから」というのは、「条件付きの自己肯定」などと説明されますが、それは本当は条件を肯定しているのであって、自己を肯定しているわけではないのです。

それは条件による自己肯定感の補償とでもいうものでしょう。

この補償を否定することもお勧めできません。人はこの補償に頼って生き延びているのです。

むやみにそれを奪うことは危険です。ワーカホリックの人が、頑張るのをやめたけど、生きるのも嫌になったなんてこともありえます。

しかし、本当の幸せを求めたり、心の自由を得るならば、補償なき自己肯定感を取り戻す必要があります。

自己肯定感を取り戻せば、補償のために頑張る必要がなくなり、他者を蹴落とす必要もなくなり、ちっぽけな自分を謳歌することができます。

優れた人たちの中にも混ざれますし、悪口を過剰に恐れず笑えるようになり、世間体ではなく自分の夢が見えます。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は事実に基づいてはいますが複数のケースや情報を参考に一般化して再構成、フィクション化した説明目的の仮想事例です。

\(^o^)/

- protected -