次のセラピストを探すとき
- By: クィアな心理セラピスト Kojun
- カテゴリー: 心のトラブル対処法
- Tags: 心理支援者を探すヒント, 白黒思考

さて、セラピストと上手くいかず、次のセラピストを探すときのことを書いてみたいと思います。
私もサバイバーの一人なので相談する側(クライアント側)としても何人ものセラピストや心理支援者に会ってきました。
いい人たちに出会えたことも幸運でしたが、他の人たちを観察して重要なポイントにも気づいています。
過去に出会ったセラピストや心理支援者について、出会えてよかった点を捉えているということが支援者探しの秘訣だなということです。
よぽど酷い詐欺みたいなケースについては、そのときの自分の精神状態を振返るとよいかと思います。
そうでない場合、たとえば、ちゃんと話を聴いてくれない、土足で心に踏み込んできた、決めつけてくる、なんもわかっちゃいない、冷たいなどなどのフツーの人間にありがちが限界だった場合、その支援者との出会いから得られたものをしっかり得ておく必要があります。
限界を感じて支援者を変えるとき、支援者の欠点や悪口ばかり言っていると、完璧な救世主が見つかるまで彷徨い続けることになります。
支援者を救世主かクズに二分して評価している場合は深刻です。それは暴力や搾取についていってしまう人にありがちな性質でもあります。
得られたものや、助かったことを捉えておくと、足りなかったものが見えてきて、それを次の支援者探しのヒントにできます。そうして、支援者探しの精度があがってゆくのです。
「知識は得られたけど、安心は与えてくれなかった」とか、「ホッとしたのはよかったが、専門分野が違った」とか、完璧でないところから、何かを得ておく必要があります。
自分にとって必要な支援者の条件も変わってゆきます。たとえば、最初はずばり言ってくれる人、次に自分を傷つけない人が必要となり、上級者のサバイバーになると感じの悪い心理支援者でも使いこなせるようになったりします。
完璧な救世主探しをやめると、少し希望が見えてきます。
最新記事 by クィアな心理セラピスト Kojun (全て見る)
- 「傷ついた癒し手」の発達 - 2021-02-24
- 「心の悩み」「精神疾患」などの言葉 - 2021-02-19
- 「変わりたくない」のではなくて「矯正されたくない」のだ - 2021-02-18