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Kojun

  • 2017-05-04

「やりたいことは全部やったから」という言葉

ある筋の年配の方々の会話の場にいると、健康とか病気の話題がでることもあります。 そんなときよく聞くのは・・・ 「やりたいことは全部やったから」 という言葉。いいなあと憧れませんか? 「やりたいことは全部やった」というと、たくさんのことをやるイメージかありますか? こういう人のお話を聞いていると、たく […]

  • 2017-05-02

心を開くことも必要だし、心が閉じることも必要

心を開くことは良いこと? 心が閉じるのは悪いこと? こんなような話をよく聞きます。 (なんらかのセッションで)心を開いたら、いじりまわされた。 (なんらかのワークショップで)心を開かないからダメなんだと言われた。 心を開くことも必要だし、心が閉じることも必要。 「自己開示しなさい」「感情に触れなさい […]

  • 2017-04-22

自由を使わずに自由を手に入れることはできない

自由を使わないということは、自由を拒絶するわけですから、自由は手に入りません。 心理セラピーでは、自分自身に対して話しかけてもらう場面があります。 そこで、「人がなんと言おうと、あなたは幸せになっていいよ」と言うことも、「あなたは価値のない人間だ。人目を気にして生きろ」と言うことも、自由に選べます。 […]

  • 2017-04-19

目に見えないものを見るためには、眼に観えるものをちゃんと観ないとね。

目に見えないものを見るためには、眼に観えるものをちゃんと観ないとですね。 勝手な推測を、まるで観たことのように思い込んでいると、本当のことが観えません。 思い込みは真実を隠します。 よい推測をするためには、それが推測であることを自覚しないとですね。   「あの女性は網タイツで色気を演出して […]

  • 2017-03-13

人は「困難」という言葉をおそれます。

人は多くの場合、実際にどうであるかではなく、どうあるべきかを答える。 たとえば、「困難」は無い方がよいので、「困難は無い」と言う。その結果、「困難」は見えない敵となる。 人は多くの場合、「実際にどうであるか」を観ることができない。 もがきながら「なにも困っていません」と言う人は多い。 人は多くの場合 […]

  • 2017-03-11

他人を対象とする心理学では自分は救われない

他人を対象とする心理学 以前、心理学の入門講座を覗いてみたことがあります。 本講座への勧誘では、「目の動きで人の心が読める」とか「こうすれば人を操作できる」というようなことが説明されていました。 これは大変ウケがよく、受講者たちは笑顔でうなずきながら大喜びでした。その場で数十万円の本講座の申込みをす […]

  • 2017-02-27

Points of Youとマインドフルネス

Points of You 実践講座 Just be編 – あるがままを観る(マインドフルネスで心の目を開く) の補講です。 投影か五感か Points of Youのプロセスは、知識や世界観の投影を現実と混同することを退けて、あるがまま観察(五感やinner search)を促すという […]

  • 2017-02-27

マインドフルネスは「集中」と「広がり」

熊野宏昭教授の講演におじゃまいたしたした。 マインドフルネスの報道が改善されてきたようです。 マインドフルネスは「集中」と「広がり」と説明してるのに、それを取材したテレビでは「集中」だけが報道されてきた。そんな取材はお断りと主張して、やっと、ちゃんと報道してくれるようになってきたそうです。 どおりで […]

  • 2016-12-03

トラウマ即時治療シンポジウム

港区麻布で、PTSD(トラウマ)即時治療のシンポジウムに参加しました。 「即時」とは、「速い」ではなく、「時に即した」という意味だそうで、応急のときは応急、安定させるときは安定の方法を。 このシンポジウムは私のような個人で活動するセラピストでも門前払いされず、主催の教授方々も謙虚。身体反応を測定する […]

  • 2016-09-06

「必要なこと」をしても解決しない

新しい生き方へ踏み出すために、必要なこと・・・それは、「必要なものを揃える」という発想を脱すること。 「目標を決めて、そのために必要なものを揃える」、これちょっと危ないのです。 「必要なものを揃える」というのは、「できない理由を探す」ということと心理的に相性がよいのです。 一般的に、新しい生き方を模 […]

  • 2016-08-25

ドキュメンタリー映画『happy -しあわせを探すあなたへ』

「自分にとっての幸せ」について思いをはせるためのドキュメンタリー映画を紹介します。 みどころ1 消えていた記憶 カウンセリングや日常の中で、人が自分の記憶をどんどん消してゆくということがあります。無意識に何かから目をそらしているときに起こります。 そして、目をそらすことをやめたとき、世界が変わり、可 […]

  • 2016-01-29

人の役に立つ必要のない者を友としたい

雑談です。 「人の役に立ちなさい」「人の役に立ちたい」 場合によっては、不気味な言葉。荒んだ心へ投げかけるような。 具体的な相手も、具体的なシーンもなく、 ”人のお役に立つ自分” だけがある。 あるTV番組で、障害を持つ姉の世話をしている少女が、「将来は医者になりたい」と言っていた。そこには具体的な […]

  • 2016-01-25

ネガティブかポジティブかではなく、本物かどうか

本当の自分を生きたい? 本当に? 抑圧されたネガティブと、それを隠すためのポジティブやネガティブがあるとしたら。 あなたの望みは、これじゃないですか? 本物のネガティブと、 本物のポジティブ。 そして、あなが怖れているのは、これじゃないですか? 本物のネガティブと、 本物のポジティブ。  

  • 2016-01-23

余計な同情の言葉もなく

つくづく思うのは、人に嫌われたくない、人に好かれたい、というのが強い人はセラピスト向いてないです。セラピストが好かれるためのセッションほどひどいものはない。 人が悩みをうちあけたとき、こう言ったら好かれるだろうな、こうやったら優しいと思われるだろうなという場面は多々あります。それを取りに行きたくなる […]

  • 2016-01-19

心理セラピーでは、変えられない過去を「原因」と呼ばない

心理セラピーで過去を扱うと言うと、「過去は変えられないのではないか」と言われることがあります。 そのとおり、ある意味では過去は変えられません。「過去を変える」と「過去を扱う」は別のことです。 ※心的現実(サイコリアリティ)の比重や現象の場(主観的な世界観)としての過去が変わることはありますが、過去が […]

  • 2016-01-04

「嫌われるのがこわい」を解消すると嫌われる?

心理セラピー(心理療法)では、「嫌われるのがこわい」を解消したり、ありのまま(人から好かれなくても)の自分に価値があるという深層心理状態を目指したりします。 一方で、好印象を与える振る舞いを習得することで人間関係が改善し、幸せへ近づくことも事実です。 はたして、嫌われえるのを恐れた方がよいのでしょう […]

  • 2015-12-26

いい人をやめると、悪い人になるの?

人から嫌われることを過剰に恐れて、人の顔色を伺う生き方をしていると気づいた人に、その深層心理を解消することを勧めると、かなりの確率で「楽にはなりそうだけど、悪い人間になってしまいますね」と躊躇します。 実際のところ、その心配無用のことが多いです。 でも、いい人ではなくなるかもしれません。 いい人じゃ […]

  • 2015-12-21

反論して言い負かしたくなる感情パターン

人の話したことに対して、反論したくなったり、言い負かしたくなったりする性質が強いと、体力も精神も人間関係も消耗します。 たとえば、知人から何かアドバイスを受けて、それを実行したくないとき。猛烈に反論してしまう。 たとえば、誰かが言った意見が自分の考えと違っていたとき、言い負かしたくなってしまう。 も […]

  • 2015-12-16

褒められると不安になる

人には承認欲求というのがあって、誰しも褒められたいと思っている、と言われています。 では、褒められると幸せになるのでしょうか。 「褒められると不安になる」、「褒められるのが苦手」という人もいます。 褒めることについては、いろんな側面があるのですが、ここで1つの視点を提供してみます。 自他を大切にする […]

  • 2015-09-24

心理セラピストが読み解く、映画『おおかみこどもの雨と雪』

今回の映画は『おおかみこどもの雨と雪』です。 あらすじ オオカミ人間(?)の父と人間の母の間に生まれた少女雪ちゃんと少年雨くんの成長の物語です。 みどころ:無条件の母性愛 今回紹介するみどころは1つだけです。 無条件に愛された経験が冒険を可能にする。 弟の少年雨くんに注目してみましょう。雨くんは成長 […]

  • 2015-09-06

なぜ人には寿命があるのでしょうか?

なぜ人には寿命があるのでしょうか。 ここで関心があるのは、肯定的な意味(なぜ神様は人に寿命を与えたの?)です。 ※生命科学的な理由は、細胞を作る回数(DNA複製の回数)に上限があるからだとか。 ありのままの自分や他人に出会う どんな自分でも素敵。 (いきなり、すぎましたか?) 中年後半くらいで、社会 […]

  • 2015-08-21

心理セラピストが読み解く、映画『クジラの島の少女』

映画は人の成長や克服を描いています。心理セラピー(心理療法)もまた、そのプロセスを支援するものです。従いまして、よく似ています。 心理セラピストと一緒に映画を観てみましょう。 今回の映画は『クジラの島の少女』です。 あらすじクジラと関わりの深いニュージーランドのマオリ一族。その族長一家に女の子が生ま […]

  • 2015-08-20

Q&A「心理セラピーによって、言葉になっていない願望がはっきりするようなことはありますか?」

Q.言葉になっていない願望がはっきりするというようなことはありますか? 心理セラピーを通じて、ご自身の願望がわかるようになるということは多々あります。どうしてそうなるのか、その一部をみてみましょう。 深層心理の足枷解除によって 「一番好きな人ではなく、二番目に好きな人と付き合う」ということを繰り返し […]

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