理系っぽい話
- 2024-03-13
グループセッションと場の理論
クルト・レヴィンという社会心理学者が物理学から取り入れた「場の理論」について、私の実践的解釈を紹介したいと思います。 場作りの「場」 グループワークや会議などで、「場作り」が大切とされます。しかし、なんとなく雰囲気のことと思っている人が多いかも知れません。 また、社風や虐めなども「場」の問題でしょう […]
- 2024-03-11
人の心は自然科学で理解できるのか
私は自然科学(と科学哲学)を学んだことがあります。そんな人に心理を扱えるわけないと言う人もいますが、物理化学の出身の心理の専門家はけっこういます。 心理セラピーを学ぶ人たちに興味をもたれる反還元主義について書いてみます。 還元主義の限界 還元主義とは部品に分解することで理解できるという考え方です。正 […]
- 2023-10-22
臨床心理学と数学的発想
臨床心理学は科学だという主張がありますが、そこには数学が不足していたような印象があります。 数学といっているのは数値データを扱うことではありません。計算や集計をすることでもありません。どちらかというと集合論のことです。 データを使って白黒ハッキリさせるみたいなことは「争い」であって「科学」ではないと […]
- 2023-07-27
AI視点でアセスメントを俯瞰する – DSM-5診断基準とニューラルネットワーク
DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き)の診断基準の一部を、あえてAIのニューラルネットワークで表現してみようと思います。心理臨床家のための、DSM-5を使った人工知能入門でもあります。 なんだか大袈裟なタイトルになってしまいましたが、目的は次のとおりです。 なお、話はとっても単純化しています。 […]
- 2023-07-08
専門知識つめこみでは、優秀な心理カウンセラーが育成されない(AIメタファーによる暗黙知の理解)
昨今の第3次AIブームは、「専門知識をつめこむことで優秀なカウンセラーが育成できるわけではない」ということを示唆しているように思います。 かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を学んでいた心理セラピストが、AIメタファーによって、心理カウンセラーの暗黙知の理解を試みます。 ※この記事はAI研究から […]
- 2023-07-06
人工知能からみた「無意識」
かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を専攻した心理セラピストが、個人的な視点を呟きます。 実際の脳の構造がこうなっているという話ではなくて、単純化されたモデルやメタファーを使って思考実験をし、人の心を理解する視点を広げてみようというものです。(軽~い構成論的アプローチ) 無意識こそ普通のプロセス […]
- 2023-06-26
人工知能からみた心理療法
かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を専攻した心理セラピストが、個人的な視点を呟きます。 ここではAI(人工知能)によって心理療法ができるかという話ではなく、AIを通して心理療法の理解を深める試みをしてみます。 (認知科学では、実際の脳の詳細構造を明らかにするのではなく、むしろ単純化されたモデル […]