- 2021-08-12
「専門家の規範」への微妙な違和感
「専門家としての姿勢」みたいな話 専門家としてふさわしい価値観や倫理をもつべしというものです。 専門家の言動が人に与える影響というものをよくよく配慮しましょうという説明もされていて、それはまあ分かります。なので、全面反対ではないのですが、この言葉にはかすかに、微妙な違和感を感じます。 感じる違和感 […]
「専門家としての姿勢」みたいな話 専門家としてふさわしい価値観や倫理をもつべしというものです。 専門家の言動が人に与える影響というものをよくよく配慮しましょうという説明もされていて、それはまあ分かります。なので、全面反対ではないのですが、この言葉にはかすかに、微妙な違和感を感じます。 感じる違和感 […]
前回()の続きです。 報酬システムのフロー さて、中毒性のあるゲームがどうなっているかみてみましょう。 ※中毒性といっても、ギャンブル中毒は別のメカニズムなので対象外とします。わりと健全にゲームにはまっている状態(まともな金銭感覚があってもついお金を払ってしまうあたり)を想定しています。 人気スマホ […]
私の心理職経験とゲーム会社勤務の経験から、生活ゲーム再構築セラピーというのを考えてみます。 方法というよりは、自分の幸せへの答えを探すための枠組みです。答えがすぐに見つからない場合も多いかと思います。 概要 生活の変化を目的とするセラピープロセス(現状から抜け出してゆく)の中に「楽しむ」を取りいれる […]
心理職をする動機として、「感謝されたい」「人を助ける自分になりたい」「人の役に立ちたい」というようなのは、あまりよくないと言われます。わかります。 たしかに、「あなたを助けることで私は価値のある人間になるのだ」って思っている心理職に出会うと、相談できないことってあります。 「助ける側の人間に価値があ […]
私はホルモン投与や手術などの性適合治療へ向けて進むことはしませんでした。ときおり涙を流すことはありますが、フツーの女性になるよりも、自分の魅力を追求したいと思います。 いろいろあるジェンダー要素の中で、「声」についてはちょっと特別です。 私の声には倍音成分が多く含まれています。有名人では美輪明宏さん […]
悩みの解消だったり、心の成長における、「なおさない」「治療しない」というのは、どういう感じのことを言っているのか、もう1つ例を挙げてみたいと思います。 たとえば、暴力被害トラウマのケース。心理セラピーでトラウマは解消はします。ですが・・・ なおるんだけど、なおすわけではない。 「なおす」スタイルの例 […]
私はカウンセリングやセラピーの特徴として、よく「なおさない」だねと言われてきました。 で、私の「なおさない」というのは、どういう感じのことを言っているのか、例を挙げてみたいと思います。 「なおす」スタイル 世間から叩かれる不安を背負っている相談者の例です。 相談者が「僕は世間から叩かれているゲイです […]
宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。 あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。 普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。 ところ […]
いまのところ、私の心理セラピーは子供向けには提供していません。 心理セラピーのスタイルが「自立を促す」ものだからです。それは「甘えるな」ということではなくて、大人の自分と子供の自分を共存させてゆくという意味です。最終的にセラピストが側にいなくてもよくなると言うとわかりやすいかもしれません。 ※ここで […]
数年前に、こんな言ったら世間から叩かれそうで言えなかったこと、今なら大丈夫かもしれないので書いてみます。 「新型ウツ」という言葉が流行ったことがあって、マスメディアにこんなような事例と記事が載せられていました。 A君は ウツ病 の診断をもらい会社を休職しました。それなのにお出掛けして、満面の笑顔の写 […]
心理セラピー(心理療法)をやっていると、「あのとき、相談者(クライアント)に起きていることを説明しておけばよかった」と後悔・反省することがあります。 でも、そのタイミングは、余計なことを言わない方がいいように思ったりして、言えないこともあるんですね。体験に集中してもらうためというのもあります。 たと […]
カミングアウトしたことで幸せになった人たちはいます。だからといって、「カミングアウトしましょう」と言うのはひどいことだと思います。 加害者を許して楽になった人たちはいます。だからといって、「許しましょう」というのはひどいことだと思います。 自己開示して心の問題を解決した人たちはいます。だからといって […]
私は対人支援業者としては、珍しい世界観をもっています。 心理セラピストとしての私は「強い人」に関心があります。 多くの対人支援職者は「強い人には関心がない。弱い人をサポートしたい」と言います。 誰を「強い人」と呼んでいるかが異なるようです。 私が「強い人」と呼ぶのは、繊細な人、何かが出来ない人、不安 […]
「友達の人数と幸せの関係」についての研究(統計調査)の話があるそうでして。 「友達が多いと幸せとは限らない」という示唆の結果で興味深いんですが。 研究テーマはいいんですが…この研究には私は不満があります。 主な幸せの尺度にの中に「うつ病になってない」があるようなんですよ。 「うつ病は不幸だからなる」 […]
わたしはカウンセラーであるわりには、共感的なリアクションが薄いです。セッション中に涙が出ることはありますが、それは癒しのプロセスの場合であって、「お辛いですね」みたいな表情は殆どしないと思います。 その代わりといいますか、理解できないものを少し受け入れるスペースがあります。 「なんかわからないけど、 […]
人の心の悩みの鍵は、動かそうとすると動かないことがあります。 「解決しようとすると解決しない」 それが、私の得意分野です。 「恐怖症だから、慣らす」とか、「動けない人を動くように促す」とか。そんなのが上手くいかないとき、「隠れた本質」というものがあります。 「問題が見えたら、それを取り除こうとする」 […]
クライアント(来談者)の悩みの本質を無視して、自分が知ってるメソッド(手法)を適用するみたいなことが頻発しているそうです。 心理セラピー(心理療法)のメソッドをパッケージ化して教える商売が流行った結果かもしれません。 「クライアントとして心理セラピーを受けるのが嫌だ」という人たちがセラピスト養成講座 […]
ずいぶんと久しぶりに、家庭料理をつくってみました。ずっと以前と比べると、いろんなトラウマが解消していることに気づきます。 「一切無駄があってはいけない」のような完璧主義を脇においたり、包丁に緊張しなかったり、独りでも惨めにならなかったり、余計なものを入れすぎなかったり。 時間をかけても、かけなくても […]
朝のカフェでママが少女を叱ってました。 その叱り方に異変を感じました。 くっと引っ張って身体にショックを与えながら責めている。犬の首輪を引いてつけるような動作が気になりました。 甘えている泣き方ではなく、声が小さい。 うちでは感情任せに叩いてるかもしれません。 私も仕事がら、おやっとアンテナが反応し […]
この世がどんな葛藤に満ちているか、この世はどうなろうとしているのか、それは声なき声として聞こえてきます。 それは心理学以上に心理セラピストにとって大事なこと。 もちろんクライアントの声なき声も聴くわけですが。 どちらも社会経験とセラピー当事者体験があってこそ、聞こえてくるようになります。 自分の知っ […]
あるセラピストは「自分がメンタル落ちてるときは、引き上げてあげれない」と言ってました。 あるセラピストは「自分が幸せでないとクライアント(来談者)を幸せにできない」と言っていました。 私には、その世界観はが全くないなあ。 自分が落ちていても、クライアントは得たいものを得てゆく。私のメンタルの高い低い […]
トランス女性を表に出して生きることは、ゆるやかな自殺でもあると思う。それは、考察してそう思ったのではなくて、実際に人が死んだり、先人のトランス女性に抱きしめられながらお話聞いたりしてきて思うこと。 私はちがうのだけど、身体にオペ(手術や注射)をすると健康に負担がかかる。命を縮めることになる。そうでな […]
私が異性装(ここでは、身体と異なる性別の服装をすること)をSNSで公開したとき… よく「うけるね」ボタンが押されました。 それは残念でしたが、その不愉快に負ける気はまったくしませんでした。 そして、とくに説明もしなかった。 「笑わないでください」とお願いする気など毛頭ありませんでした。 当時LGBT […]
「セラピーを日常に普及させる」という活動を知りました。 それは、専門家(知識に頼った人)ではない人が大事とかいう趣旨には一理ありますが、それと混同が起きているかも、と思います。 セラピーは非日常のものです。日常がセラピーのようにならない方がよいのではないかと思います。 セラピーでは、秩序を壊します。 […]
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