- 2021-06-05
カウンセラーに話を聴いてもらえないと思ったら
心に課題をもつ人が「カウンセラーに話を聴いてもらえない」と言っていたら、私は「おしい!」と思うことが多いです。 それは自己メンタライジングへの機会 「話を聴いてほしい」「聴いてもらえなくて、私は・・・だ」と言えるまで、あと一歩です。自己メンタライジングの可能性が開けたということかもしれないのです。 […]
心に課題をもつ人が「カウンセラーに話を聴いてもらえない」と言っていたら、私は「おしい!」と思うことが多いです。 それは自己メンタライジングへの機会 「話を聴いてほしい」「聴いてもらえなくて、私は・・・だ」と言えるまで、あと一歩です。自己メンタライジングの可能性が開けたということかもしれないのです。 […]
ゲスト いりや 哲学・ジェンダー・セクシャリティを専門としている研究者で、マイノリティ当事者。専門誌への寄稿や講演多数。 ラジオ・パーソナリティ Kojun 心理セラピストで、マイノリティ当事者。 2021年5月放送 Kojun 今日のゲストは いりや さんです。こんばんは。 いりや こんばんは。今 […]
愛着安定化のためのセラピーについて書いてみます。 ラベリングに関する注意点 単に「愛着障害を解決したい」というだけではセラピーは始まりません。どうなりたいかが大事です。 「愛着障害」はラベルであって、愛着理論に着目したアプローチや方法があるだけです。そのアプローチがご要望を叶えそうなら、その心理セラ […]
宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。 あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。 普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。 ところ […]
心理セラピーに手応えがあったとき、Kojunがよく「その感覚をよく覚えておいてください」と言います。 それはせっかく解消したトラウマに戻ってしまうのを防ぐためです。 ※ここに書くのは、権威者による定義・解説の二次情報ではなくて、私の私見です。 「再決断」はコミット宣言ではない Kojunの心理セラピ […]
職場の虐め被害、および子供の頃の虐め被害によるトラウマ、すなわち大人のケースについて書いておきたいと思います。 自分原因、他者原因 ひと昔前は、大人が職場で虐められているという場合、「ご自身の中にも原因(虐められやすさ)がある。それを解消しない限り職場を変わっても同じことが繰り返されるでしょう」とい […]
ネイティブセラピストなどの心理支援者の活用法として、私がビオンサイクルと呼ぶものがあります。(ビオンの理論に基づいているので、このように呼んでます) セラピストが「失敗しちゃったね」「恐いのね」「困ったね」「悪い子ちゃんね」「痛いね」と言うとき、抱えられないものが、抱えられるように小さくなって返って […]
心理セラピーの現場では、「苦しんでいる人ほど、解決しやすい」と言われることがあります。 悩みの解消をしようとしない、あるいは解消いしたにもかかわらず悩みの状態に戻ろうとするということが起きます。いわゆる、抵抗ですね。 どういう人が悩みを解決するかというと、ちゃんと苦しんでいる人なんですね。 ところが […]
お悩みを抱えている人はなんらかのマイノリティ性をもっています。それは世間的に良しとされないなにかです。「出来るはずのことが出来ない」「弱い」「劣る」などです。 それに対する人の反応は次のように見てみましょう。 「叩く人」の心理は、あなたに不快を与えることであなたを変えよう(または、排除しよう)とする […]
※ここでは「治療」は医療に限らず、広い意味での心理的・社会的を含む支援を指します。 以前は制度や権威のない世界でしたので、当事者は自分で支援者を探し回ったり、いろいろなアプローチを試したりしていたので、自ずと主体的になっていたと思います。 その頃から、「カウンセラーにJISマークのような認定があると […]
「治療法」は誰でも学べるけど、「克服法」は当事者しか学べません。 ※ここでの「治療」は医療行為のことではなく、支援者が主体として進める支援のことです。 たとえば、「子供を叩いてしまうんです。子供がトラウマとか愛着障害とかになると思います。子供を助けてください・・・」というママさんがいます。 一般世間 […]
Kojunの心理カウンセリングは、お悩み対処や解決のヒントを求められることが殆どですので、「聴くだけ」ではなく質問もコメントもします。 その対話は、交流分析的なものと、実存療法的なものが主になります。必要に応じて、わかりやすい具体例、類似ケースの克服シナリオなどもお話します。 交流分析的な対話 対話 […]
「カウンセラーの共感しまっせな構えがキモい〜」 そんな話ありますね。私は「業務スキルくささ」と呼んでますが。 傾聴にまつわる変遷 私の主観ではありますが、「傾聴」にまつわる技法の変遷を見てみましょう。 二十年前くらいは非指示療法(ノンディレ = non-direction)が流行しました。カウンセラ […]
障がい者支援の分野などで、「個人モデルと社会モデル」という言葉があります。 「障がい」とは障がい者個人の問題として支援したり訓練したりするのが個人モデルの支援。「障がい」とは社会の問題であるとして、社会インフラを整えたり人権などの教育を充実させたりする支援を社会モデルです。 Kojunの対人支援(心 […]
感情に触れて涙や怒りの動作を表す儀式などは昔から古今東西にあるようです。昔の人たちは人間に必要なことをよく分かっていたのだと思います。現代の心理セラピーでも感情を積極的に扱うものがあります。 ここしばらく最近まで、感情を扱うセラピーを「苦しいセラピー」であるかのように説明されることがありましたが、そ […]
それは私がネイティブセラピストと呼び、カール・ユングがウーンデッドヒーラーと呼んだものです。トラウマ克服、精神疾患、心の痛みなどの経験や当事者性が、支援提供にあたり有効に働いている心理支援者のことです。 一方で、「自分が苦しんでたら、他人を助けられないでしょう」とか「そんな弱い人間に支援は無理でしょ […]
主に広義トランスジェンダー女性の雇用について、採用関係者のあなたが困っている本当の理由。 差別反対の文章でもないし、対策ガイドでもありません。ここではリアルな当事者体験から意見を書いてみます。 最重要ポイント 機会か、対策か トランスジェンダー採用について何らかの対応を検討するとき、次のうちどちらな […]
権威で選ぶ? 有名であるとか社会的地位があるなどの権威で選ぶ方法があります。多くの人は自覚せずにこの選び方を取り入れています。効率的によい情報にたどり着く場合と、権威に騙される場合の両方があるかと思います。 権威で選ぶことの良し悪しは一概にいえませんが、自分が権威で選んでいる点を自覚することはお勧め […]
心理療法(心理セラピー)に浅い、深いという区別がでてきました。以前は深いのがよしとされていたのですが、浅いセラピーも流行しています。 相談者(クライアント)のニーズとしても浅い好み、深い好みに分化しているようです。 心理療法・カウンセリングの選択肢 その観点で心理療法・カウンセリングの選択肢を大まか […]
子どもの発達過程と似たプロセスが、人生の中で様々に再現されることがあります。ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)(傷つき体験の当事者が心理支援職になる適性を得ることがある)がどのように育つのか、経験則と発達心理学を参考にまとめてみました。 科学的理論ではなくて、個人的な考察です。 段階 1 具体 […]
Kojunのところで取り入れている恐怖症の心理療法(心理セラピー)について。 そもそもそれは「恐怖症」なのか まず、「〇〇が恐い」が全て恐怖症であるとは見立てません。「見立て」はラベリングのためではなく、悩み解決の手法やアプローチ選ぶために行うのですが、「恐怖症」は認知の修正が有効そうなケースのこと […]
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