ブログ

  • 2021-03-07

採用担当者のためのトランスジェンダー入門

主に広義トランスジェンダー女性の雇用について、採用関係者のあなたが困っている本当の理由。 差別反対の文章でもないし、対策ガイドでもありません。ここではリアルな当事者体験から意見を書いてみます。 最重要ポイント 機会か、対策か トランスジェンダー採用について何らかの対応を検討するとき、次のうちどちらな […]

  • 2021-03-04

心理セラピストの探す視点 ~ 権威、手法、人

権威で選ぶ? 有名であるとか社会的地位があるなどの権威で選ぶ方法があります。多くの人は自覚せずにこの選び方を取り入れています。効率的によい情報にたどり着く場合と、権威に騙される場合の両方があるかと思います。 権威で選ぶことの良し悪しは一概にいえませんが、自分が権威で選んでいる点を自覚することはお勧め […]

  • 2021-02-28

心理療法の浅い/深いの選択肢

心理療法(心理セラピー)に浅い、深いという区別がでてきました。以前は深いのがよしとされていたのですが、浅いセラピーも流行しています。 相談者(クライアント)のニーズとしても浅い好み、深い好みに分化しているようです。 心理療法・カウンセリングの選択肢 その観点で心理療法・カウンセリングの選択肢を大まか […]

  • 2021-02-24

ウーンデッド・ヒーラーのピアジェ風発達

子どもの発達過程と似たプロセスが、人生の中で様々に再現されることがあります。ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)(傷つき体験の当事者が心理支援職になる適性を得ることがある)がどのように育つのか、経験則と発達心理学を参考にまとめてみました。 科学的理論ではなくて、個人的な考察です。 段階 1 具体 […]

  • 2021-02-19

「恐怖症」の心理セラピー

Kojunのところで取り入れている恐怖症の心理療法(心理セラピー)について。 そもそもそれは「恐怖症」なのか まず、「〇〇が恐い」が全て恐怖症であるとは見立てません。「見立て」はラベリングのためではなく、悩み解決の手法やアプローチ選ぶために行うのですが、「恐怖症」は認知の修正が有効そうなケースのこと […]

  • 2021-02-19

人は人を変えようとするとき、相手を傷つける

2種類の暴力があると思います。 人は人を変えようとするとき、相手を傷つけます。それが1つめです。 それ以外が2つめです。2つめは、虐めやパワハラです。 1つめは喧嘩なんかも含みます。 相手を変えようとしているかどうか、です。 なんでこれを区別するのかというと、対処法する心構えが違うからです。 罰の動 […]

  • 2021-02-18

「変わりたくない」のではなくて「矯正されたくない」のだ

心理支援者(セラピストやカウンセラーなど)に相談に行くとこと躊躇する理由に、支援者に自分を変えようとされそうで嫌だというのがあります。 そこで「聴くだけ」という傾聴スタイルがカウンセリングの主流になったりしてきたのですが、一方では聴いてもらっただけでは解決しないお悩みもあります。 変化を手に入れたい […]

  • 2021-02-15

ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)とヘルシー・ヘルパー(健康な援助者)

ウーンデッド・ヒーラー 「ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)」はユングの概念です。 心に傷がある(当事者体験のある)人が心理支援に能力を発揮するというような意味です。 ※Kojunは同じような意味でネイティブ・セラピストという言葉を使っています。 不幸自慢ではありません。当事者体験がある人にし […]

  • 2021-02-08

次の心理支援者を探すとき

さて、心理支援者(心理カウンセラーや心理セラピスト)と上手くいかず、次の心理支援者を探すときのことを書いてみたいと思います。 私もサバイバーの一人なので相談する側(クライアント側)としても何人もの心理支援者に会ってきました。 いい人たちに出会えたことも幸運でしたが、他の人たちを観察して重要なポイント […]

  • 2021-02-03

自己肯定感を「育てる」のではなくて「取り戻す」

条件つきではなくて、自分の存在そのものを肯定できるのが心理セラピーで目指す自己肯定感です。 それは自信をつけるアプローチとは真逆です。 赤ちゃんや幼児は自己肯定感がある。申し訳ないって感じで生まれてはこない。人より劣らないと自信があるから笑っているわけではないでしょう。 ※へんな投影がある人は赤ちゃ […]

  • 2021-02-02

大人向けの心理セラピー

いまのところ、私の心理セラピーは子供向けには提供していません。 心理セラピーのスタイルが「自立を促す」ものだからです。それは「甘えるな」ということではなくて、大人の自分と子供の自分を共存させてゆくという意味です。最終的にセラピストが側にいなくてもよくなると言うとわかりやすいかもしれません。 ※ここで […]

  • 2021-02-01

親の世界から、大人の世界へ

Kojunは「裁きから赦しへ」「正すから赦すへ」というお話をよくしています。 罰を与えても上手くいかないことがある。叱っても上手くいかないことがある。いろんな分野でそのことは発見されています。ありのままの自分を受け入れることが必要。 さて、してはいけないことはわかったけど、ではどうすればいいのか?  […]

  • 2021-01-31

「自分がない」というお悩み

人の悩みは人間関係、お金、健康(病気)がほとんどを占めると言われてきましたが、実はここ数年間は「自分がない」というテーマを聞くことが増えています。 もともと、生きる意味が欲しい病みたいなのとか、自分探しとか、やりたいことがわからないという悩みなんていうのはありました。なかったわけではないです。ただ、 […]

  • 2021-01-28

人間関係に苦しむ「常に笑顔」の人

笑顔になる心のトラブルもあります。 心理用語では「ドライバー」と呼ばれるものの一種です。人を心配させないために、人の機嫌をとるために、人を喜ばせるために、人に好かれる(嫌われない)ために、笑顔をつくることが刷り込まれているケースです。 生き延びるために笑顔が必要だった人ですね。 カウンセリングルーム […]

  • 2021-01-27

高い目標を持つことで一歩も進めなくなっているケース

高い目標を持って何も達成できなくなる人がいます。 楽器を習うときに、「あの名曲を弾きたいんです」と言います。ドレミファソラシドの練習はしたくない、最初から名曲を弾きたいと言います。で、いつまでたっても練習が始まりません。 名曲を演奏して「すげー」と言われたいそうです。ドレミファソラシドは弾いても意味 […]

  • 2021-01-26

心理セラピーの「過去の記憶」に触れる/触れない

トラウマ解消について、「過去の出来事について思い出さなくてすみます」と宣伝している心理セラピーがあります。一方で、私などが主に提供してきたのは「思い出す」系です。(参考:) 「思い出す」から「辛い」のか? 「過去のことを思い出すセラピーは辛い」みたいな前提で説明されることもあるようです。 しかし、過 […]

  • 2021-01-26

「頑張れ」が頑張れない人を増やす

立ち上がれないときは、二通りあります。 決断して、えいやっ、と思い切っれば立ち上がれる場合。 それをしても苦しいだけ、激痛が起きる場合など、諦めたほうがいい場合。ギックリ腰を想像するとよいでしょう。 思い切った方がいいとき(動きにくいとき) 諦めたほうがいいとき(動けないとき) で、なかなか立ち上が […]

  • 2021-01-26

ウツ病の人は笑わない!?

数年前に、こんな言ったら世間から叩かれそうで言えなかったこと、今なら大丈夫かもしれないので書いてみます。 「新型ウツ」という言葉が流行ったことがあって、マスメディアにこんなような事例と記事が載せられていました。 A君は ウツ病 の診断をもらい会社を休職しました。それなのにお出掛けして、満面の笑顔の写 […]

  • 2021-01-22

心理支援者の種類~たくさん助けたい人、ひとりを助けたい人

心理セラピスト、心理支援者の種類について、また一つの観点で書いてみます。 今回の観点は、たくさん助けたいセラピストと、ひとりを助けたいセラピスト。 ※「助ける」という言葉が上から目線かどうかの議論はここではしません。 もしかすると、あなたは多くの人を助けている支援者(カウンセラーなど)を探していませ […]

  • 2021-01-20

エビデンスのある心理療法!?:「多くの人に効果がある」≠「私に効果がある」

「エビデンスのある心理療法」というような言葉が流行しています。 「エビデンスがある」と言われると、効果が保証されているように聞こえます。「エビデンスがない」と言われると、アヤシイ感じに聞こえます。ですが、これらは「よくある誤解」です。 「エビデンスのない手法を撲滅しよう」なんて言うエビデンス警察もい […]

  • 2021-01-19

「行動」のサポートの違い

カウンセリングやコーチングなどの対人支援での「行動」の支援について違いをみてみましょう。 来談者(クライアント)が企画した行動を実行できなかったときに注目すると、支援の性質が様々に異なることがわかりやすいでしょう。 企画した行動とは、たとえば「〇〇教室を見学する」「次の面談までに映画を観に行く」とい […]

  • 2021-01-18

感情処理による心理セラピー

ここではKojunの心理セラピーの土台の1つ、感情処理に基づく力動アプローチ(感情力動アプローチと呼ぶことにします)について書いてみたいと思います。 そのルーツ 「精神力動アプローチ」はずっと遡れば精神分析から派生いした心理療法の主流の1つです。人間の無意識を扱うというのが特徴です。 比較的新しいと […]

  • 2021-01-16

心理セラピーの、説明するか、説明しないか

心理セラピー(心理療法)をやっていると、「あのとき、相談者(クライアント)に起きていることを説明しておけばよかった」と後悔・反省することがあります。 でも、そのタイミングは、余計なことを言わない方がいいように思ったりして、言えないこともあるんですね。体験に集中してもらうためというのもあります。 たと […]

  • 2021-01-07

「性被害」の心理セラピー

主に当方で行っている性被害トラウマに関する心理セラピーを説明します。 ※ショック反応がある方は無理して読まないようにご注意ください。 性被害セラピーの対象 長期化する側面 性被害については、出来事からある程度年数が経過した心の傷を主に扱います。 「嫌いな人を拒むことが難しい」「好きな人に近づけない」 […]

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