- 2021-12-08
家族システムと感情焦点化/力動アプローチ
家族システムに関わるお悩み ある人が精神的なトラブルを発現しているけど、実は家族システムの問題がその人に表れている、ということがよくあります。 家族システム論では、その人のことをIP(Identified Patient)と呼びます。「患者として認識された人」というような意味だと思います。 私は「S […]
家族システムに関わるお悩み ある人が精神的なトラブルを発現しているけど、実は家族システムの問題がその人に表れている、ということがよくあります。 家族システム論では、その人のことをIP(Identified Patient)と呼びます。「患者として認識された人」というような意味だと思います。 私は「S […]
心の問題を克服して変化したことについても書いてゆこうと思います。 心の問題というのは、愛着不安定、広義トラウマなどの精神的な不自由のことです。私も主ないくつかを解消してきました。 特別な症状などがなくなるというのはさておき、書いてみたいのは日常生活や世界観の変化ですね。 掃除が気持ちいい 私は引っ越 […]
アダルトチルドレンや広義トラウマの方々の中には、「ありがとう」と言えないという心の不自由を持つ人もいます。 「感謝するな」の深層心理 人生脚本に影響する深層心理の禁止令、に「感謝するな」というのがあります。 飛行機恐怖症の人の深層心理に「飛行機に乗るな」という禁止令がある、みたいなものだと言えばわか […]
心の問題は意外と回復する 心の問題は回復できないと思い込んでいる人はけっこういます。恐怖症なんかはセラピー界ではどちらかというと解決が容易とされていますが、治ると聞いて驚く人もいます。広義トラウマにしても、ある種の性格の問題にしても、案外と不治ではなかったりします。 ※ここでの「治る」は医療に限らず […]
カウンセラー選びの観点としてラポールを考えてみたいと思います。 ラポールとは「架け橋」を表す言葉で、カウンセラーとクライアントの信頼関係を意味します。 心理支援業務の作法としては、最初にラポールを築くこととされていることが多いようです。まずは、クライアントとの信頼関係づくりからってことですね。 とこ […]
生まれ落ちたところは宿命で、それは変えられない。 どのように人生が運ぶかは運命で、それは変えられる。 人生の運び、運命を変えるというのは、心理セラピーで深層心理のパターンを変えたり、愛着安定化をしたりするのも当てはまると思います。 アダルトチルドレンはそうでない人たちを羨むか さて、たとえば、「気づ […]
プロセスに付き合ってくれるかどうかという観点で心理支援者を探すヒントを書いてみます。 プロセスというのは、たとえばこんな感じです。 衝撃 → 否認 → 感情の混乱 → 受け入れ → 再発見 ※プロセスのモデルは諸説あります。 看護などの分野では難病の告知、余命、死別などを扱うため、プロセスの段階を理 […]
子供や自分を医師に診てもらって、「うちの子に(私に)〇〇障害の診断がついた」と言う人と、「うちの子は(私は)〇〇障害だった」と言う人は、捉え方がかなり違うように思います。 生物医学(身体の医学)の診断は多くの場合に原因とも対応しているようですが、精神医学の診断は原因を言い当てるというよりは、どちらか […]
心の回復のために「無条件の愛」というものが必要だと言われます。自分に向けた場合は、(良い意味での)自己愛となりますね。 この言葉、理屈の世界をみているか、体験的な世界を見ているかが表れるので、面白いと思います。 心の回復に必要ないわゆる「無条件の愛」について、私の思うところを書いてみます。 自己犠牲 […]
ある臨床家の先生は「過保護だとストレスに弱い子が育つ」と言っていましたが、私はそれは偏見だと思います。 心理学を教える立場の先生たちから、そのような言葉を聞くたびに心が痛みます。 甘やされたというより、トラウマに近い 保護されたから自分で守れなくなるとか、親が代わりにやってあげたから本人は出来るよう […]
Kojunの心理セラピーの客層は根本解決を探している人たちが殆どです。いろんか実践をしてきて、それはそれで役に立ったけど、根本解決ではなかったとおっしゃいます。 そのことは、深層心理セラピーということと関係しています。 深層心理を扱うことが根本解決につながるとはどういうことか、書いてみようと思います […]
以前にも書いていますが、もう一度書いておこうと思います。 たとえば、お悩みが「やっかいな対人反応パターン」だどします。その根本原因は無意識レベルのなにか、たとえばトラウマ、恐怖症、愛着不安定などなど)です。そして、それがつくられたきっかけが、たとえば「ネグレクト」や「家族機能不全」ですね。きっかけは […]
日本では戦争やテロがない代わりに、DV、パワハラ、虐めなどのミクロな暴力が蔓延しています。ミクロといっても、戦争やテロと同じようなことが行われていたりします。その中でも虐め/継続的な暴力について、被害者のためのヒントを書いてみます。 主に現在進行形の問題を想定して書きますが、過去の出来事に対するトラ […]
心の問題の解決というのは、もつれた糸を解くことに似ていると思います。 失敗やハズレの心理セラピーというのも、実はプロセスになっていることがあるように思います。 つまり、試行錯誤ってことです。 最近の心理支援では、臨床心理学に正しい答えを求める風潮があります。答えは教科書に書いてあると信じる立場です。 […]
深層心理を扱うセラピーは気分が悪くなるというようなイメージもあるかもしれません。 たしかに、嫌ななにかを扱うわけですし、そこに触れがたきものが隠れているわけですから、抵抗はあります。ある程度のモチベーションがないと気持ち悪いかもしれません。モチベーションがないと全く向き合えないので。 ただ、実際にセ […]
児童虐待について法整備がされ通告義務などが知られるようになってきました。昔ながらの心理セラピスト視点で、またぶっちゃけたことを書いてみます。賛否あるとは思いますが、あえて言うならというお話です。 世代間連鎖と克服意志のある保護者 児童虐待については、虐待している保護者の救済・援助については語られるこ […]
対人支援サービスには、対象者の捉え方によって1~3次のレベルがあります。自分のお悩みが必要としているのはどのレベルか、いま検討しているサービスはどのレベルか意識してみることをお薦めします。 一般の人向け支援サービス(1次レベル) 一般(全ての人)向けの支援サービス。 向き不向きはあるにしても、マジョ […]
よく、「精神分析の流れをくむ心理セラピーは過去をほじくるから、けしからん」という意見があります。 知識を使って、「きっとこの人は幼少期に〇〇で、いま〇〇になってるんだな」みたいに人を見て、過去を言い当てたり、アドバイスしたりするのが時々流行ります。 そしてその反動で、精神分析ぽいアプローチが批判され […]
「自己一致」とはなんなのかと尋ねられることがあります。感情を扱う心理セラピストの観点で、分かり易く説明します。 感情の不一致から入門すると分かり易い 「自己不一致」を理解すれば、「自己一致」が分かり易いでしょう。 これが定義というわけではないのですが、意識と無意識が一致していないという例を挙げてみま […]
これはよく訊かれますので、一度書いておこうかと思います。カウンセラーと心理セラピストの違いを尋ねられるのも同じですね。 明確な定義はないかもしれません。同じだと言う人もいます。 言葉を和訳すると、counseling=助言、therapy=治療なんですが… カウンセリングでは「余計な助言するな」が主 […]
繰り返しになりますが、あらためてシンプルにまとめておきます。 治療者や研究者にとっては、効果がみられたケースの割合(以下、効果率)が重要です。 効果率60%の〇〇療法よりも、効果率70%の△△療法、それよりも効果率80%の□□療法に価値があるわけです。 しかし、お悩みの当事者にとっては、そうではあり […]
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