心理メソッドの素晴らしさに感動したことなどない
私は心理セラピーやワークショップ・ファシリテーターをしているので、メソッド(手法や療法)は使います。ですが、標準化された再現性の高いメソッドなんてものにはあまり興味がありません。 セッションが上手くいったとしても、「〇〇療法/メソッドはすごい!」って思ったことはありません。 セッションが上手くいった […]
私は心理セラピーやワークショップ・ファシリテーターをしているので、メソッド(手法や療法)は使います。ですが、標準化された再現性の高いメソッドなんてものにはあまり興味がありません。 セッションが上手くいったとしても、「〇〇療法/メソッドはすごい!」って思ったことはありません。 セッションが上手くいった […]
昨今の科学主義によると、セラピストが勘を使うのは自己満足だからけしからんという意見があるようですね。 今日は直感てなんだろうって考えてみます。 私はネイティブセラピスト、いくつかの心理課題(トラウマや愛着不安定など)を克服してきましたが、どうしても残ってる障害があります。それはある種の不安症です。 […]
心理セラピーをしていると、人の苦しみを扱います。虐待、寂しさ、暴力被害、不運などなどのエピソードもよく出てきます。対人支援の者が相談者お話を聞いたりしていて、しんどくなってしまうことを「もらっちゃう」と言います。 私は「もらっちゃう」がありません。 苦しみに共感はしますが、私が元気がなくなることはあ […]
心理職のコンピテンシーと言われている項目について、私のことを振返ってみます。今回は「専門家としての姿勢」と「文化的ダイバーシティ」。 「専門家としての姿勢」 専門家としてふさわしい価値観や倫理をもつべしというものです。 専門家の言動が人に与える影響というものをよくよく配慮しましょうという説明もされて […]
心理職をする動機として、「感謝されたい」「人を助ける自分になりたい」「人の役に立ちたい」というようなのは、あまりよくないと言われます。わかります。 たしかに、「あなたを助けることで私は価値のある人間になるのだ」って思っている心理職に出会うと、相談できないことってあります。 「助ける側の人間に価値があ […]
宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。 あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。 普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。 ところ […]
カミングアウトしたことで幸せになった人たちはいます。だからといって、「カミングアウトしましょう」と言うのはひどいことだと思います。 加害者を許して楽になった人たちはいます。だからといって、「許しましょう」というのはひどいことだと思います。 自己開示して心の問題を解決した人たちはいます。だからといって […]
私は対人支援業者としては、珍しい世界観をもっています。 心理セラピストとしての私は「強い人」に関心があります。 多くの対人支援職者は「強い人には関心がない。弱い人をサポートしたい」と言います。 誰を「強い人」と呼んでいるかが異なるようです。 私が「強い人」と呼ぶのは、繊細な人、何かが出来ない人、不安 […]
数年前だったか、私が大学教授が主催する心理療法の研究会に参加を申し込んだら、断れらました。 参加要件には、「学生」「臨床心理士」のほかに「心理に興味のある方」もありました。ところが参加を断る理由は「臨床心理士ではないから」でした。なぜダメなんですかと尋ねると、「臨床心理士でないと事例の守秘義務が守れ […]
人を助けて徳をつむためにカウンセリングをしているというカウンセラーに会ったことがあります。 徳をつむと来世で幸せになるのだそうです。 そのために人を助けている。そのためにカウンセリングをしているのだそうです。 だから見返りを求めずにカウンセリングするのだそうです。 似たようなことを言うカウンセラーや […]
わたしはカウンセラーであるわりには、共感的な反応が薄い。 これはカウンセラーよりはセラピストぽいとも言えるかも。 共感が薄い代わりに、共感できないものを少し赦すスペースがある。それは理解できないものを少し受け入れるスペース。 「なんかわからないけど、なんかあるんですね」というもの。 理由が分からない […]
私が尊敬する師匠セラピストは、私がクライアント(来談者)として訪れたとき、私から学んで私にセッションを提供しました。そうして、それまでの先生たちが支援できなかったテーマを解決に導いたのです。 本物のセラピストというのは、心理学部や学術文献や養成所で学んだことの成果をカウンセリング室で出すのではありま […]
人の心の悩みの鍵は、動かそうとすると動かないことがあります。 「解決しようとすると解決しない」 それが、私の得意分野です。 「恐怖症だから、慣らす」とか、「動けない人を動くように促す」とか。そんなのが上手くいかないとき、「隠れた本質」というものがあります。 「問題が見えたら、それを取り除こうとする」 […]
クライアント(来談者)の悩みの本質を無視して、自分が知ってる手法をするみたいなことが頻発している。 心理療法をメソッドとして教える商売が流行った結果だと思う。 本質ではないところをテキトーにやってる。 「クライアントとして心理セラピーを受けるのが嫌だ」という人たちがセラピスト養成講座を卒業するように […]
いまの私はワークショップやセミナーに参加するのがあまり好きではありません。ときどき主催はしていますが。 そんな私も、よく参加する時期がありました。 タイプ論などの自分を知るためのワークショップは、自分を赦すための最初の一歩になりました。違いがあってもよいと思えたので。 しかし、それは住みにくい枠から […]
朝のカフェでママが少女を叱ってました。 その叱り方に異変を感じました。 くっと引っ張って身体にショックを与えながら責めている。犬の首輪を引いてつけるような動作が気になりました。 甘えている泣き方ではなく、声が小さい。 うちでは感情任せに叩いてるかもしれません。 私も仕事がら、おやっとアンテナが反応し […]
私がやっているような、公的機関でもなく、病院でもないカウンセリング業態は、昔からあるようで、私設心理相談室というそうです。 この業界(?)、これからはどうなるか分かりません。 けど、そっと発信しているところへ、人が訪ねてくるっていう、その世界を体験できてよかった。 クライアント(来談者)側としての私 […]
あるセラピストは「自分がメンタル落ちてるときは、引き上げてあげれない」と言ってました。 あるセラピストは「自分が幸せでないとクライアント(来談者)を幸せにできない」と言っていました。 私には、その世界観はが全くないなあ。 自分が落ちていても、クライアントは得たいものを得てゆく。私のメンタルの高い低い […]
心のバランスをとって、秘密の苦しみを人に言わないようにしてきた。人は苦しみの話が嫌いだから。 あるとき、耐えられなくなって、仲のいい人に打ち明ける。「聞いて欲しいことがあるんです」 仲のいい人の姿勢が見下すように変わり、説教がはじまる。または、口をきかなくなる。 その後の記憶がないまま、ふと気づくと […]