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Who is Kojun

心理セラピストKojunがどんな人か垣間見えるブログ記事です。[Kojunのプロフィール

  • 2024-03-13

場の理論 – 物理学から社会心理学へ

クルト・レヴィンという社会心理学者が物理学から取り入れた「場の理論」について、私の実践的解釈を紹介したいと思います。 場作りの「場」 グループワークや会議などで、「場作り」が大切とされます。しかし、なんとなく雰囲気のことと思っている人が多いかも知れません。 また、社風や虐めなども「場」の問題でしょう […]

  • 2024-03-11

人の心理は自然科学で理解できるのか

私は自然科学(と科学哲学)を学んだことがあります。そんな人に心理を扱えるわけないと言う人もいますが、物理化学の出身の心理の専門家はけっこういます。 心理セラピーを学ぶ人たちに興味をもたれる反還元主義について書いてみます。 還元主義の限界 還元主義とは部品に分解することで理解できるという考え方です。正 […]

  • 2022-12-11

双性による性被害カウンセリング

Kojunのとこに性被害トラウマの相談があるのは、Kojunがダブルジェンダーであることも関係あるように思います。 ※ここでは当事者クライアントが女性、加害者が男性というケースを前提とします。 男性性の必要性 女性の性被害トラウマのセラピーは女性でないと出来ないと思われがちですが、意外と男性セラピス […]

  • 2022-10-07

クライアントに心理セラピーの手法を合わせる

心理カウンセリング/心理セラピーの世界において、「手法にクライアントを合わせるのではなく、クライアントに手法を合わせるのだ」ということが言われます。 これは、手法にクライアントに合わせようとしてしまうことはよくあるという戒めrえでしょう。 セラピストやカウンセラーも全てを理解しているわけではないので […]

  • 2022-09-14

クライアントの力を信じるカウンセリング

Kojunの心理カウンセリングの原則に、「クライアントをディスカウントしない」というのがあります。 ディスカウントとは料金のことではなくて、「みくびる」「過小評価する」という意味です。 カウンセラーがクライアントの力を信じないとか、親が子の力を信じないとかですね。 ディスカウントしないというのは、人 […]

  • 2022-09-12

グループセッション的なワークショップ

ひさしぶりにワークショップ(グループセッション)をます。(感染症リスクを考慮して少人数となりますが) 参加者になにを届けるか、すなわち参加者はなにを求めているのかを考えています。 当日に参加者の一人ひとりが教えてくれると思いますが。 近頃は、自分を知る、自分になるってことを求めている人が多いようです […]

  • 2022-08-29

公認心理師試験の結果

公認心理師の合格発表があったので、自分の気持ちも振り返っておきたいと思います。 試験の結果 Kojunの合格通知も届きました。 192点(得点率83%)、今回の合格者の中で上位3%(約16,000人の中で約500位)でした。 私にとっての試験勉強と登録 心理セラピーにおける「知識が人を救うわけではな […]

  • 2022-07-06

涙を拭かない心理セラピー

Kojunの心理セラピーは、感情に触れてもらうセラピーですが、感情を出させるというよりは、感情を大切にするという感じです。 感情を大切にするってどういうことなのか、今回は涙について、具体的な例を挙げながら書いてみます。 あなたは誰かが泣いていたらティッシュやハンカチを差し出しますか? Kojunのグ […]

  • 2022-07-05

信じないから信じられる

Kojunは「人に対してとてつもなく肯定的だ」と言われることがあります。 ちょぴり取り乱すクライアントなどの判断に困るようなケースへの対応について、どうしてそんなことができるのかと問われると、人を信頼しているからかなあと思うことはあります。 どうやら、私はクライアントの力を信じているわけです。 です […]

  • 2022-07-04

心理支援職という肩書や職業に憧れたことはない – 私の心理セラピストとしてのルーツ

心理セラピストは私の大事なアイデンティティですが、実は私は「心理支援職になりたい」と思ったことはありません。 この記事の文章は分かる人にしか分からない内容になってしまうことを承知で、あえて書いてみることにします。 あるところで「心理セラピストになる」と決めましたし、そのように行動しましたし、結果的に […]

  • 2022-04-06

「児童虐待」という記号の使い方

「虐待が増えている」という表現に注意したい 「近ごろ児童虐待が増えている」という言葉をよく聞きます。多くの場合は、「よく聞くようになった」の言い間違いです。 稀に統計の話であったとしても、示されるのは児童相談所の取扱い件数の増加です。通告窓口の告知やキャンペーンなどにより取扱い件数が増えているであろ […]

  • 2022-03-13

心理メソッドの素晴らしさに感動したことなどない

私は心理セラピーやワークショップ・ファシリテーターをしているので、メソッド(手法や療法)は使います。 メソッドの素晴らしさに感動してセラピスト活動を続ける人もいます。 ですが、私は標準化された再現性の高いメソッドなんてものにはあまり興味がありません。 実は、セッションが上手くいったとしても、「〇〇療 […]

  • 2022-02-04

「僕がこうなったのは親のせいだ」から感じ取るメッセージ

心理カウンセリングで… 心理カウンセリングの感想で「初めて話を聞いてもらえた」というのがよくあります。カウンセリングの利用が初めてという意味ではなく。 私のカウンセリングはひたすら傾聴し続けるスタイルではありませんので、不思議です。 遮らずに頷きながら聴いたとか、共感的なリアクションをしたとかいう傾 […]

  • 2022-01-26

努力は必ず報われるか?

「努力は必ず報われる」という言葉に励まされる人もいれば、違和感を感じる人もいます。 努力、誠実さ、信念、挑戦など。 違和感がある場合には、支援者都合の言葉なのかもしれません。上手くいけば「ほらね」と喜べるし、上手くいかなければ「諦めたからだ」と言えます。 必ず報われると信じて続けることで得られる結果 […]

  • 2021-12-08

心理セラピーの二人の師匠

私には複数の心理セラピーの師匠がいますが、その中の二人について書いてみます。 心理セラピーでは「葛藤」を扱います。つまり、変化したいという気持ちと、その背後にあるものを変えたくないという抵抗が拮抗するわけです。 抵抗が強いと心理ワークに真剣に取り組まないこともあります。つまり、逃げちゃうわけです。 […]

  • 2021-12-06

心の問題を克服して変わったなにげないこと

心の問題を克服して変化したことについても書いてゆこうと思います。 心の問題というのは、愛着不安定、広義トラウマなどの精神的な不自由のことです。私も主ないくつかを解消してきました。 特別な症状などがなくなるというのはさておき、書いてみたいのは日常生活や世界観の変化ですね。 掃除が気持ちいい 私は引っ越 […]

  • 2021-11-27

断捨離から代謝へ

断捨離が必要だと感じていて、いろんな考え方やテクニックを試してみたけど、どうも苦手だという方。 代謝という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。 断捨離が苦手なら、新陳代謝というメンタルモデルに切り替えてみる 断捨離というのは実は新陳代謝の一部分を表現した言葉だと思います。 断捨離が得意そうな人をみて […]

  • 2021-11-12

なかなか伝えられないけど、伝えたいこと

人からよく「あなたは伝える使命があるんでしょ」と言われます。クライアントから言われたこともありますし、夜の街で朝まで一緒に遊んだ不良女性からも言われました。 私にとって、ずっと、伝えることは好きでもあり、大変なことでもありました。 人が気づかないことに気づいて、伝えたら叩かれて、理解されなくて。 そ […]

  • 2021-10-22

全ての人が社会に適応してしまったら、恐ろしくないですか?

全ての人が社会に適応してしまったら恐ろしい・・・と予感します。 今回は雑談です。いつもそうかもしれませんが。 私は論理的なことも言うことがあるのですが、ときどき合理性を超ええた直感をつぶやいています。 その1つにこんなのがあります。 役に立っていないと思われている人たちは、実は重要な仕事をしているの […]

  • 2021-10-16

児童虐待防止施策の気になるところ – 正義の功罪

児童虐待について法整備がされ通告義務などが知られるようになってきました。昔ながらの心理セラピスト視点で、またぶっちゃけたことを書いてみます。賛否あるとは思いますが、あえて言うならというお話です。 世代間連鎖と克服意志のある保護者 児童虐待については、虐待している保護者の救済・援助については語られるこ […]

  • 2021-08-29

Q&A 人の悩みを聞いて苦しくなりませんか?

心理セラピーをしていると、人の苦しみを扱います。小児期逆境体験、寂しさ、暴力被害、理不尽な体験などなどのエピソードもよく出てきます。対人支援の者が相談者お話を聞いたりしていて、しんどくなってしまうことを「もらっちゃう」と言います。 私は「もらっちゃう」がありません。 苦しみに共感はしますが、私が元気 […]

  • 2021-08-22

「自殺防止」という言葉に冷淡さを感じます

ずっと前から、叩かれそうになりながら、ひっそりお伝えしていますが、私は「自殺予防」とか「自殺防止」という言葉に違和感を持っています。 これまで自殺防止とは、たいていはゲートキープ(自殺しそうな人を止める)のことを指していて、それはそれで必要なことでもあるのですが、そもそも死にたくなる事態をなくさなけ […]

  • 2021-08-12

「専門家の規範」への微妙な違和感

「専門家としての姿勢」みたいな話 専門家としてふさわしい価値観や倫理をもつべしというものです。 専門家の言動が人に与える影響というものをよくよく配慮しましょうという説明もされていて、それはまあ分かります。なので、全面反対ではないのですが、この言葉にはかすかに、微妙な違和感を感じます。 感じる違和感 […]

  • 2021-08-11

生活ゲームの再構築、その枠組み

前回()の続きです。 報酬システムのフロー さて、中毒性のあるゲームがどうなっているかみてみましょう。 ※中毒性といっても、ギャンブル中毒は別のメカニズムなので対象外とします。わりと健全にゲームにはまっている状態(まともな金銭感覚があってもついお金を払ってしまうあたり)を想定しています。 人気スマホ […]

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