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感情知性・感情の所有

  • 2023-02-21

例「セクハラや誘いを拒めず、怒りが止まらない」

ここに記載するのは仮想事例です。 主訴 上司(男性)が自分(女性)の肩を揉んでくる。または、食事に誘ってくるのを断れない。それに対して怒りが止まらない。 ※似たような構造としては、悪口を言われるとか、ずるいことをされるというようなバリエーションもあります。 なにが起きているか 心理カウンセリングによ […]

  • 2022-09-30

いざとなると度胸のある不安症

不安症の人が必ずしも気が弱いとは限りません。 いつも心配ばかりしている人が、いざというときに落ち着いていたりします。 それはセンサーが過敏な人に似ています。 震度1未満の揺れがちょくちょくあったとして、過敏な人はそれに気がつきます。ですからいつも心配です。 気が弱いと思われています。 あるとき震度5 […]

  • 2021-09-27

自己一致ってなんですか

「自己一致」とはなんなのかと尋ねられることがあります。感情を扱う心理セラピストの観点で、分かり易く説明します。 感情の不一致から入門すると分かり易い 「自己不一致」を理解すれば、「自己一致」が分かり易いでしょう。 これが定義というわけではないのですが、意識と無意識が一致していないという例を挙げてみま […]

  • 2020-09-17

人の言葉の受け取り方の3種類

人から言われた言葉の受け取り方は大きく分けると三通り。 Ⅰ、反応的(自分に対する肯定か否定かを自動解釈する)Ⅱ、ニュートラル(文字通りに聞いて解釈しない)Ⅲ、メンタライジング(その意図や気持ちを知ろうとする) 「おー、これは辛(から)いですね」 Ⅰ、「文句言うなら食べるな」 Ⅱ、「そう、塩が効いてま […]

  • 2020-08-25

絶望を感じて、本当に前向きになる

あることについて最近やっと自分がこの世の中に絶望していることを感じるようになりました。 拗ねていることは以前からありましたが、そうではなくて、ちゃんと絶望を感じることができるようになってきたということです。 そのおかげで、困りごとはいろいろとあっても、ずいぶんと幸せを求めやすくなっています。 このプ […]

  • 2020-08-02

「感情に支配される」の逆は「感情をコントロールする」ではない

「感情に支配される」の逆は「感情をコントロールする」ではありません。少なくとも感情を扱う心理セラピーでは。 感情の所有 感情に支配されている人はこんな感じです。 「あなたは今、怒ってますね」 「怒ってなんかいませんよっ!! あいつが悪いという事実を言ってるだけですよ!!」 冷静に「別に怒っていません […]

  • 2020-04-13

代理思考(怖れがつくりだす思考)

私が「怖れ」と呼んでいるものは、人が自分のネガティブ感情をないものとしようとする心理現象のことです。心理学では「抑圧」といいます。ファンタジーでは「闇」と表現されることもあります。 ネガティブ感情の分かり易い例としては恐怖・不安があります。人が自分の恐怖・不安をないものとする、「こわくないもん」とい […]

  • 2020-02-10

「殴りたくなる感情を大切にする」というのは、殴ることではないのです。

憎しみや怒りが止まらないというお悩み 憎しみ系のお悩みについて、ざっくりと結論を言ってしまうとこうです。 「殴るべからず」 そして、「殴りたくなる(その奥にある)感情を大切にせよ」 よろしくないのは、「怒っていない」と言いながら、殴る(陰口、意地悪、復讐を考える、裁きを望むも含む)こと。 そこで、感 […]

  • 2019-06-13

感情をコントロールしている人は感情に支配されている

「感情をコントロールする方法」というテーマの本やセミナーは人気があるかもしれません。 自分の意に反する自分の反応は厄介です。 問題は「感情」てはなくて、「反応的」「反射的」ということです。 下図を数えるとか、深呼吸をするとかの対処法は、感情を抑えようとしていますで、対処的です。 根本解決を目指す心理 […]

  • 2019-02-09

自己一致すると見えてくるものがある

自己不一致が解ける具体例と、心理セラピストの探し方について。 自己不一致 「自己不一致」というのは、自分に正直ではないことを言います。それは人間だれしも持っているものだと思います。 一般的には「自己一致していない」と言うのでしょうけど、私は完全一致を目指すよりも、必要に応じて不一致を解消することをお […]

  • 2019-02-04

「言いたくない」と言える人は感情知能が高い

「言いたくありません」と言えるのは、すごいことです。 通常は、言いたくないことは無意識下に隠されます。その結果、「わかりません」「思いつきません」となります。 「やりたいことがわからない」というのは、「やりたいことが何なのか、言いたくない」と捉えてみると、やりたいことがわかるワークを設計するヒントに […]

  • 2019-01-23

怒りを出せない人になると、 優しさを出せない人になる

怒りを出せない人になると、優しさを出せない人になる。 おとなしいけど、優しくはない。 怒りは攻撃だというなら、それなら悲しも攻撃です。 「人を悪者にするためではなく泣くことができること」 と 「人を痛めつけるためではなく怒ることができること」 は似ています。 「人を痛めつけるためにしか怒れないこと」 […]

  • 2018-12-15

人を裁きたくなるとき、自分の苦しみが隠れている

「人が間違っている。人が悪である。人が未熟だ」とジャッジするとき、裁くとき、人を変えたいという気持ちが隠れています。 そのとき、「人が行動を改めてくれたら、人が考えを変えてくれたら、人が変わってくれたら、自分の苦痛が和らぐ」という、苦痛が隠れています。 「あなたは間違っている(変わるべきだ)」と言う […]

  • 2018-08-05

思考を否定することが、感情アクセスではない

感情に気づくことは、あらゆる問題の解決のカギであり、宝の宝庫です。 一説によると、思考と感情は同時に使えません。また、感情を避けるために、思考していることも多いです。 ですので、感情へのアクセスを促すために、よく「考えてはいけません」などと言われたりします。 でも、思考を否定しても、それは思考の否定 […]

  • 2018-07-23

カウンセリングでなにを話すの?

たいていは問題を話すことができません。 「針が刺さって痛い」と言うことができずに、「となりにハリネズミ君が引っ越してきたのは間違いだ」という話をします。 「間違いだ」「正しくない」「けしからん」「バカだ」「どうしようもないね」とは言えますが、「痛い」とは言えません。 言えないから痛みを解決できないの […]

  • 2018-06-19

自分の本当の感情に気づいたときの注意点

私は、自分の本当の感情に気づくことをお勧めしています。ですが、もう一つ大切なこと、気づいてどうするかということを書きます。 気づくというのは、たとえばこんなことです。 「あの人にアドバイスしたい。それはその人のためだと、意識では思っている。しかし、その裏に怒りの感情が隠れていた」 さて、そんな風に気 […]

  • 2018-06-04

私のセラピスト観を神話風に

私のセラピスト観を神話風に書いてみます。 ・・・ 一度も自分を生きたことがない人が、道徳だの倫理だの言って、罪なき人々を叩く。 怖れに負けて人を叩く。人を叩くことに人生を捧げる。 人の道を説くということは、特定の道を外れた者を人間扱いしないという宣言。 叩かれた人を人間扱いする。それは自分を生きた人 […]

  • 2018-05-25

怒ることができない人の世界観は暴力的

怒りを表現することが抑圧されている人がいます。 「私、怒れないんです」と自覚している場合もありますし、冷静な顔でしか「怒ってます」と言えない人もいます。 そういう人は穏やかと言えばそうでもありますが、世界観が暴力的とも言えます。 心理セラピーの現場で、「このクッションに怒りをぶつけてください」と指示 […]

  • 2018-03-31

弱みをみせられない立場は、人を弱くする

弱さを認められない 傾向として、とくに男性の社長さんとか、管理職とかは、自分が恐がっていることを認めると自分が弱くなると思っていたりします。 実は、弱いから認められないし、認めないから弱いんだけどね。 たとえば、ある社長・・・ 「裏切り者のあいつが、2ちゃんねるにオレの悪口を書いている!!」 Th「 […]

  • 2018-03-28

なぜ人は人を攻撃するのか?

なぜ人は人を攻撃するのか? これは私の子供のこれからの疑問でした。 ※特別に攻撃的な人の話ではなくてです。 そして、この謎は、ときどき訊かれる質問でもあります。 心理学的には「防衛」として説明されることが多いかと思います。 いくつかの観点がありますが、一つの答えを出してみます。 怒ったり、怒鳴ったり […]

  • 2018-03-23

「助けて」と言えない人へ

「助けて」と言えない人には、その理由があります。 問題が軽ければ、頑張って「助けて」と言ってみるのも良いでしょう。深い問題は心理セラピーでアプローチするのが良いでしょう。 ここで紹介するのは、真の理由を受け入れることで、「助けて」と言えるようになるというアプローチです。 これは恐怖の感情を受け入れる […]

  • 2018-02-22

「恐れ」と「怖れ」

このブログで度々触れているテーマですが、「恐れ」と「怖れ」の違いをまとめておきます。 多くの人は、恐がることは弱さだと思っています。そして、恐がらないように努力すると強くなると思い込んでいます。ですが、事実はそうでもありません。 正式な定義ではなく、ここだけの言葉の使い分けですが、心の悩みの解決に挑 […]

  • 2018-02-09

セラピープロセスの前半は、自分の体験に気づくいてゆくこと

レスリーらのセラピー専門書を読み直してみました。最先端とは言えないけど、ちょっぴり古いだけに基本がしっかり研究されています。心の問題解消のプロセスの前半は、やはり同じですね。ブログにもよく書いていますが、自分の体験に気づいていくこと。「自分の心と対話する」と表現しているのは、その入口です。 その「前 […]

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