ブログ

  • 2020-01-07

心のお悩みにもいろいろありまして

私の立ち位置をおおまかに示すために、心のお悩みを分類してみたいと思います。 A.特性 たとえば発達障害、性的マイノリティー。私のところでは、生き方の相談はありますが、心理セラピーを提案することは少なく、「それは変えなくてよいものかもしれませんよ」となるケースです。 B.性格 性格の発達(パーソナリテ […]

  • 2019-12-22

セラピストの選び方

セラピストの選び方として、おすすめ。 手法を目的にしていないということを一番に挙げたいと思います。 たとえば、愛着障害解消メソッドを習得しているから人に「愛着障害を解消しましょう」とおすすめするとか。PTSD解消メソッドを習得しているから人にPTSD解消を勧めるなど。手法を使うことが目的になっていな […]

  • 2019-12-21

自己肯定感は高めるものではない

近年「自己肯定感」という言葉が流行っているようですね。いろんな意味で使われているようです。ここでは、心理セラピーで扱う自己肯定感について書いてみます。 自己肯定努力は自己肯定感ではない 「俺は自己肯定感は大丈夫です。こうみえてプライド高いので、人から悪口言われたら、すぐ言い返します」 これはありがち […]

  • 2019-12-21

メンタルが落ちてるごときで、人間の存在価値はなくならない

あるセラピストは「自分がメンタル落ちてるときは、引き上げてあげれない」と言ってました。 あるセラピストは「自分が幸せでないとクライアント(来談者)を幸せにできない」と言っていました。 私には、その世界観はが全くないなあ。 自分が落ちていても、クライアントは得たいものを得てゆく。私のメンタルの高い低い […]

  • 2019-12-20

特性かトラウマか

発達障害の勉強会で対話して、思ったことを書いてみます。 私たちのような相談業の人が発達障害支援窓口を紹介するケースについて、「発達障害」という言葉が相談者にショックを与えるかもしれないということが言われていました。 私が発達障害支援窓口を紹介するとしたら、「発達障害かもしれないよ」というラベリングを […]

  • 2019-12-19

心血を注いだ仕事をクビになったときのショックについて

終身雇用の神話が崩れた今日、心血を注いだ店舗や仕事をクビになるということが、人生の中で起きることがあります。 収入面の心配だけではなくて、「あなたはいらない」と言われたことのショックが起きるかれません。 「クヨクヨしていても仕方ないので、次へ向けて進んでいく」ことになります。が、新しい状況に進んでも […]

  • 2019-12-12

「頑張れ」と「頑張るな」が両立する秘密

心理セラピストの助言が、一般的な説教とは真逆なんてことがあります。 一般的には「頑張らなきゃ」と言われるような状況で、心理セラピストが「頑張るのやめたと言ってみよう」といったりします。 実は「頑張れ」と「頑張るな」は、論理的には二者択一ですが、心理的には二者両立です。 問題は「頑張らないと言えないこ […]

  • 2019-12-10

ひきこもりに会ったことがない人の方が珍しくなる

ひきこもりが長期化する原因のひとつに、家族によって隠されるということがあるそうです。社会が受け入れるかということに関してなら、思うことがあります。 普通を目指すのか? あるていど交流のある人なら、仲のいい人たちの中にひきこもりの家族が全くいないなんてことの方がめずらしいでしょう。もはやそれは、排除す […]

  • 2019-11-15

正体の分からない不安

正体の分からない不安があることは、時に行動を制約することがあります。 正体を知ること 一般的には不安の正体を知ることは有効で、「何を心配しているのてすか?」とか、「行動するとどんなことが起きそうで心配なのですか?」との問いかけに対して、不安の正体が見えることがあります。 イメージの中に対象がある場合 […]

  • 2019-10-31

自分でなんとかしようとしない方がいいこともある

自分でなんとかしないといけないことと、自分でなんとかしようとしてはいけないことごあります。 なかなか解決しないことは、これを間違っているかもしれません。 自分でなんとかしやうとしていることを、自分でなんとかしようとしてはいけないのかも、と思ってみたり。 自分でなんとかしようとしてこなかったことを、自 […]

  • 2019-10-26

ファシリテーターのコンテイン力とホールド力は別物

セラピー的な場のファシリテーターへの指導で、参加者が感情的になった場合に「コンテインせよ」というのがあります。一般的な研修講師に求められる「ホールドせよ」と混同されているようなので、それらは全くべつのことという私の見解を述べています。 コンテインは溢れ出した感情を安全に受け止めるという感じです。それ […]

  • 2019-10-25

憤怒が適切に感情処理されると、この先が見える

適切に感情処理がなされると、無益な憤怒(身を守るためではない、怒りのような反応。思い通りと違う感じ)が解消することがあります。 憤怒の対象であった事柄が、ただのミス、ただの役に立たないコメント、ただの間違い、ただの誤解、ただの事故になってゆきます。 憤怒が解消してゆくと、なにかが残ります。怖さとか、 […]

  • 2019-10-21

ほしいアドバイス、ほしくないアドバイス

カウンセリングなどては、アドバイスしないことが基本とされてますね。 実は専門的なアドバイスをすることはあるのですが。 アドバイスが役に立たなくて害になるケースというのは、正しいことを言うやつね。 たとえば、失敗を恐れて行動できない人に対して「失敗を恐れるな」とアドバイスするとか。 多くの場合に、これ […]

  • 2019-10-20

「こわい」ときには、「楽しみだ」と言ってみる

危険が迫っているときの「こわい」なら、危険回避行動を取ってください。安全確保ですね。 恐がりたくないのに「こわい」ときはの対処法を一つは挙げてみます。 それは、「こわくない」と言わずに「楽しみだ」と言ってみることです。 心理カウンセリングで何かに向き合うときにも、「こわくない」と言っちゃうと克服プロ […]

  • 2019-10-18

痛みという能力のこと

本当の問題は見えないようになっていて、人によっては生涯自分の影を叩き続けます。 目を開ける方法は、目を閉じてることに気づくこと。 目を閉じてることに気づく方法は、目を閉じていることを責めないこと。 目を閉じてることを責めない方法は、他人が目を閉じてることを責めないこと。 責めないことは、「あるがまま […]

  • 2019-10-17

自分を信頼することに関して

ある人を信じてみると、自分を信頼できるようになることがあります。 誰がそのある人なのか、間違えると、すべてが偽りににります。 信じるというのは、疑わないことではありません。 信じられないという心の病をもつ人は、疑わないように努力します。 疑うことができる人は、疑ったり、確かめたり、信じてみたりできま […]

  • 2019-10-16

人が亡くなったときに、「死んだ」と思うか「生きた」と思うか

トランス女性を表に出して生きることは、ゆるやかな自殺でもあると思う。それは、考察してそう思ったのではなくて、実際に人が死んだり、先人のトランス女性に抱きしめられながらお話聞いたりしてきて思うこと。 私はちがうのだけど、身体にオペ(手術や注射)をすると健康に負担がかかる。命を縮めることになる。そうでな […]

  • 2019-10-15

時間が解決しない心の悩み、そのメカニズム

心理的なお悩みには、時間が解決するものと、時間が解決しないものがあるように見えます。 おおざっぱなことを言えば、時間が解決しない悩みというのは、解決しそうになると心理的な抵抗が起きるような仕組みになっていることが多いです。 それだけではありませんが、それが含まれていることが多いでしょう。 それは、解 […]

  • 2019-10-14

私の異性装〜ひと目を気にするために生きているのではない。

私が異性装(ここでは、身体と異なる性別の服装をすること)をSNSで公開したとき… よく「うけるね」ボタンが押されました。 それは残念でしたが、その不愉快に負ける気はまったくしませんでした。 そして、とくに説明もしなかった。 「笑わないでください」とお願いする気など毛頭ありませんでした。 当時LGBT […]

  • 2019-10-07

セラピーは非日常でよいと思う

「セラピーを日常に普及させる」という活動を知りました。 それは、専門家(知識に頼った人)ではない人が大事とかいう趣旨には一理ありますが、それと混同が起きているかも、と思います。 セラピーは非日常のものです。日常がセラピーのようにならない方がよいのではないかと思います。 セラピーでは、秩序を壊します。 […]

  • 2019-10-07

クライアントに大きな変化があっても感動せず

体験的技法は短期間に急激な変化が起きますので、対人支援業のブログやSNSには「クライアントに大きな変化があって感動しました」という呟きが多いです。 私はそういうの、あまりないです。 私がクライアント(来談者・相談者)の変化に感動したと呟かないのは、何故かしら。 「人間ってすごいな」という想いを持つこ […]

  • 2019-10-05

私の辞書に「素晴らしいメソッド」なんてものはない

ときどき自分で気になって書いてるけど。 私は、使ってるメソッドの効果がすごかったとか、クライアント(来談者)にすごい成果が出たとか、ブログやSNSで呟いてこなかったなあ。 なんでやろって、気になってました。 メソッドの効果を呟かないのは、メソッドに興味がないんだな。知識としての興味はあるけど、価値観 […]

  • 2019-10-02

心理セラピーにおける暗黙の契約

どうやって心理的問題(トラウマなど)を解決するかを教える手法が多いです。 今私は、待つのか、導くのか、といったところの学びを大切にしています。 私は、本人(クライアント)から注文されたことしかしないというスタンスでスタートしています。この注文の合意をセラピーの専門用語では「契約」と言います。 頼んで […]

  • 2019-09-29

人を変えたい支援と、人を受容れたい支援

トランスジェンダーに「もっと自分を出しなよ」とかアドバイスするのはやめておくれ。 それには代償がともなう。親から「死んでくれ」と言われたり、職を失ったりしている。そうまでして、やっと限定的に自分を出した。そんな人に「もっと出しなよ」と言うのは、その人が大きな犠牲を払ってきたことへの踏みにじり。 自分 […]

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