- 2019-09-25
「ゆるす」とは、自分の怒りをゆるすことでもある
「ゆるせない」という体験を通り抜ける 私ね、殺したいほど腹立つ人がいます。拳で私の頭を叩いてきたあの人よりも、馬乗りで私の服を脱がそうとしたあの人よりも、騙してお金を取ろうとしたあの人よりも、その人だけはどうしてもゆるせません。 でも、平気なふりをしてきました。そうしていないと、暴れてしまいそうでし […]
「ゆるせない」という体験を通り抜ける 私ね、殺したいほど腹立つ人がいます。拳で私の頭を叩いてきたあの人よりも、馬乗りで私の服を脱がそうとしたあの人よりも、騙してお金を取ろうとしたあの人よりも、その人だけはどうしてもゆるせません。 でも、平気なふりをしてきました。そうしていないと、暴れてしまいそうでし […]
「ほら、やっぱり」は強化サイクルの可能性があります。 人間は自分が心の底で信じていることを証明するように行動するという性質があります。 たとえば、「男性とは浮気をする」という信念が刷り込まれておると、浮気をしそうな男性を選び、浮気をするように仕向けます。 「私は出世できない」、「関東の食べ物は不味い […]
人に劣らないこと、人から批判されないこと、などの対人的な怖れ。 たとえば、そういったものの支配から自由になること。それが(私の)セラピー+αなんだろうなと思う。 ほとんどの人は「自由になりたくない」という選択をします。口ではなんと言おうが、実際の行動は「自由になりたくない」を選びます。 悩み苦しんで […]
クライアントの立場でいいますと、「頭で考えてはいけない」というセラピストやコーチの台詞が、私は苦手です。 セラピストとしての私は、クライアントに対して「頭で考えたことを、感じたことだと思い込まないように」とアドバイスすることはあります。 これらは、だいぶ違います。 多くのセラピストが、「頭で考えても […]
赤ちゃんは、最初は「○○がない」という認知はしないそうです。「ミルクがない」ではなく「空腹だ」といった体験がある。 「ミルクがある」状況と、「空腹だ」は全く別のものとして体験されます。 ミルクが与えられる経験を積むことで、「空腹だ」が「ミルクがない」になってゆきます。 「求めよ、さらば与えられん」と […]
自己紹介で流行った 人の健康に関わる支援業の方とお話しすると、「『私は愛着障害です』と自分で言う人が増えたのねえ」と言われます。 数年前に言葉が流行ったんですよね。 「愛着大事だよねえ」ではなく、必ず「わたし愛着障害なんてす」という形で聞かれます。 「愛着障害を克服したい」とも違います。 もし、一般 […]
さて、お悩みの方々には、職や社会的地位を失ったりしついる人もいます。歳をとることで、弱い自分というものを体験するひと悶着います。 『不思議の国のアリス』では、アリスの体が巨大化したり、縮んだりします。 アリスが大きくなると、部屋に閉じ込められ、不自由になります。 アリスが小さくなると、テーブルの上の […]
背中を押しても動けない人がいてね、「ブレーキがある」なんて言われるのね。そうなると、自己啓発や古典的なコーチングが効かないなんて言われるにゃ。 で、ブレーキを外すセラピーというのがあたりする。 たとえば、対人不安があるから伸び伸び活躍できないという場合、対人不安を解消すると伸び伸び活躍できたりする。 […]
厳密に定義されたものではないですが、心の問題解決には2分野あると思ってみてください。 一つはアンインストール系。問題が生じているので、それを取り除けばよいというもの。 たとえば、飛行機恐怖症で海外出張に行けなくて困ってるとします。その場合は、飛行機恐怖症(飛行機は恐いという自動反応)を取り除けばよい […]
心理カウンセリングなどの心の旅の中で、「怒り」と「怨み」の区別を学ぶことがよくあります。 誰かのことを批難して吊し上げているとき、「怨み」になっていことが多いです。 わかりやすい場面としては、「あなたは怒ってますね」と言ってみると、「別に怒ってなんかいません! アイツがけしからんと言っるんです!」と […]
自分に鞭を打って動ける人と、自分に鞭を打つと動けなくなる人がいる。 鞭で動ける人は、鞭で動けなくなる人を、怠け者だとか思っている。 なんせ、鞭で打っても動かないのだから。 または、ちゃんと鞭を打ってないから動かないのだろうと。 私は、鞭で動かない人の体に、鞭の痕をみる。
「感情をコントロールする方法」というテーマの本やセミナーは人気があるかもしれません。 自分の意に反する自分の反応は厄介です。 問題は「感情」てはなくて、「反応的」「反射的」ということです。 下図を数えるとか、深呼吸をするとかの対処法は、感情を抑えようとしていますで、対処的です。 根本解決を目指す心理 […]
心の成長を伴う回復プロセスの中で起きるもうひとつのこと。赦しや安心のプロセスが進んだときに、瞬間的にぐったりすることがあるかもしれません。 たくさんの夢をいっきに見るような、覚醒とも爆睡ともつかない、感じだったりします。 それは大仕事の後の疲労感のようでもあり、肯定的な感じはすると思います。 急激な […]
心の成長を伴う回復プロセスの中で、抑うつが起きることがあります。それは、成長に対する抵抗のようなもので、行動や挑戦にブレーキをかけようとします。 そして、ブレーキの表れとして、体調が悪くなったりすることもあります。 周囲や関係者に言い訳が必要となりそうなときに、防衛反応として体調が崩れたりします。 […]
昔の神託やら儀式やらは、心理セラピーに似ていると思うことがあります。 こんなだったかもしれません。 「あなたは魔物に取り憑かれている」 (現代語訳:相手を変えようとするのではなく、自分を変えましょう。しかし、自分を責めることはありません) 「神は見ている」 (ここでは防衛反応を手放し、本当の自分に気 […]
私は心理のテキストを鵜呑みにせず、体験を通して確かめる。 テキスト通りではないことはとても多い。 臨床といいながら、理論の多くの部分が推測でつくられている。 学ぶことで、人そのものが見えなくなる理論も多い。 治療者が治療者のために(治療者が傷つかないために)作られたものも多く含まれる。 「クライアン […]
たとえば、あがり症の人がいたとします。 A群の支援者(講師、教師、コーチ)は、あがらないようになることを勧めます。「これであなたも人前で話せる」セミナー。「殻を破れ」、「コンフォートゾーンから出てみよう」。 しかしながら、あがり症の人にとってそれが逆効果だったりします。 そこで、B群の支援者(ロジャ […]
カウンセリングやワークショップでは、自分のテーマから逃げるということが起こります。 自己啓発などでは、「殻を破れ」とか「コンフォートゾーンの外へ」などと言って励まします。 その根底には、「逃げる人は弱い人」という評価があります。 しかし、もしも、逃げてしまう人には独特の事情があるとしたら? 「上半身 […]
「頭で考えるのではなく、感じなさい」などと言われますが、「感じなさい」にもいろいろあります。 グランディングを意図している場合 瞑想やボディワークでしばしば用いられます。 この場合の「感じる」は、いま、ここに意識を集中したり、身体感覚を取り戻すというものであることが多く、「未来の心配」「過去の後悔」 […]
心理セラピーで変化が起きた方にとって、それは当たり前になってしまうのですが、その変化 を感じた瞬間というのを忘れないで覚えておいていただくとよいと思います。 私のところだけで全てが解決しなかったとしても。 その後もいろいろな悩みがあるかもしれませんが、ある種の心の苦悩は、本当に解消するということを体 […]
カンファレンス・イベントで、ワークショップのファシリテーションを務めてきました。 Points of You Japan カンファレンス2019 ~古都・奈良に集う万葉の物語~ 場所は、鹿で有名な奈良公園にある「奈良春日野国際フォーラム」です。 前日に現地入り 鹿にあやしまれながら歓迎されました。 […]
病を解消するというよりも、生き方のテーマを感じるケースがあります。 たとえば「対人不安でオドオドしてしまい、いじめられて、会社員生活がつらい」というケース。このような場合、対人不安を解消して、オドオドしなくなり、いじめられにくくなるというセラピーシナリオがあります。 ですが、いまの時代、それではすま […]
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