ブログ

  • 2018-03-14

好奇心と自愛が回復プロセスの動力

「ここは見知らぬ場所じゃあない。新しい場所なんだ」(パウロ・コエーリョ) 不確実や未知をどれくらい人生に取り込みたいでしょうか。 Points of Youのトレーナーたちは、「プロセスを信頼しよう」と言います。他の各種の流派でもプロセスは大切にされています。 これは、ゴールと一歩との関係は、歩いて […]

  • 2018-03-02

泣いてる人を見て、慰めるのはやめようよ。

ワークショップや講座の中で、大切なことに触れて涙を流す人もいますよね。私主催のワークショップでは、ティッシュを差し出すとか、肩に手をのせるなどは禁止です。 泣いてる人を見て、慰めるのはやめようよ。泣いてる人を見たら、尊敬しようよ。泣いてる人は、あなたが良い人になるための機会ではない。泣いてる人は、生 […]

  • 2018-02-28

心理セラピーの正しい諦めかた

心の悩みについて、解決方法が知られているものはあります。「殆どの悩みは解決方法が知られている」と言う人もいるくらいです。 解決方法が知られているケースでも、解決できないことがあります。 諦めたら解決できない 解決できる場合と、解決できない場合を分ける決定的瞬間があります。それは、諦めることです。 心 […]

  • 2018-02-22

「恐れ」と「怖れ」

このブログで度々触れているテーマですが、「恐れ」と「怖れ」の違いをまとめておきます。 多くの人は、恐がることは弱さだと思っています。そして、恐がらないように努力すると強くなると思い込んでいます。ですが、事実はそうでもありません。 正式な定義ではなく、ここだけの言葉の使い分けですが、心の悩みの解決に挑 […]

  • 2018-02-22

「セラピストの言葉が呪いをかける」と戒められていること

数年前に、セラピストが人に「あなた愛着障害ですよ」と言ってクライアントを獲得するのが流行りましたね。トラウマやアダルトチルドレンの分野では、もっと前から気を使われていたことかな。 それは「セラピストの言葉が呪いをかける」と戒められています。 相談されれば、恐怖症なのか、人生脚本なのか、PTSDなのか […]

  • 2018-02-20

1日で癒えるもの、長くかけて癒やすもの

前回、こんなことを書きました。 怪我なら、治せばいいんです。ですが、その悩みの根本が人生のテーマである場合は、しっかりと人生の一側面として大切にしないといけない。 「怪我」と表現したのは、恐怖症とか、ショックトラウマのようなものが当てはまりやすいです。犬に噛まれて犬恐怖症になった場合などは、セラピー […]

  • 2018-02-16

立派な人が、人を癒すわけではない。

ときに、人は癒しのために、あるがままの自分を否定しない人たちを必要とします。気分障害(ウツなど)のリハビリ施設での経験から思うことを書きます。 たとえば、「朝、家を出ようとすしたとき足が動かなくなり、出勤できなくなった」という人がいます。それを人に話すことは難しいかもしれません。話すと批判されますか […]

  • 2018-02-09

セラピープロセスの前半は、自分の体験に気づくいてゆくこと

レスリーらのセラピー専門書を読み直してみました。最先端とは言えないけど、ちょっぴり古いだけに基本がしっかり研究されています。心の問題解消のプロセスの前半は、やはり同じですね。ブログにもよく書いていますが、自分の体験に気づいていくこと。「自分の心と対話する」と表現しているのは、その入口です。 その「前 […]

  • 2018-02-07

本当の自分を知るために助けになる人は?

本当の自分を知るためには、本当の自分を責めないという態度が必要です。 責めるとは、評価したり、正そうとすること。 もしも、本当の自分を知る目的が、自分を非難したり、正すことなら、本当の自分は現れないでしょう。 悩みを解決する、ある症状を無くすというのは、評価でも正すことでもありません。 解決すること […]

  • 2018-02-04

感情の悩みは、生物的自分と社会的自分の間にある

心理的な悩みの根本解決(気を紛らわすとかの対症ではなく)をめざすとき、「葛藤」ということが起こります。葛藤は問題ではなく、解決プロセスなのです。ですので、ドラマ(名作映画など)では葛藤を描くことが肝とされているわけです。 王族や英雄が主人公のドラマはともかく、現実的な個人の悩みの場合、葛藤は「生物的 […]

  • 2018-02-03

ネガティブな感情的は、解放が抑圧かのどちらかへ向かいます

ネガティブな感情的は、解放が抑圧かのどちらかへ向かいます。(「ネガティブ」は悪いという意味ではなく、本能的にそれを避ける行動を導く不快系の感情グループを表します) 受け入れ解放すれば、減ります。目を背け抑圧すると、隠れて残り続けます。 喩えるなら、ゴミを家の外に出しすか、タンスに隠すか。出せば見える […]

  • 2018-02-02

自分と向き合うとは、感情を「所有」すること

自分と向き合うことを、「感情を受け容れる」とか言いますね。セラピーで言うところの「解放」も、それを含みます。 「受け容れる」という言葉のは、分かりやすさを狙った言葉で、人によって様々なニュアンスを持ちます。 専門的には、より中立な表現で「感情を所有する」と言ったりします。 今回は、この感情の所有をみ […]

  • 2018-01-31

間違える怖さを克服できないなら、セラピストはできない

間違える怖さを克服できないなら、セラピストはできない。 「一度も失敗したことがない」とか、「クライアントから不満を言われたことはない」と言う人は、ちょっと恐いと思う。 たまには「あなたのせいで傷つきました」くらい言われますよ。そこで、「ちがう、私は悪くないっ」ってやってる暇はない。 あるいは、クライ […]

  • 2018-01-30

落ちても大丈夫になると、飛べるようになる

くどいようですが、サーカスの空中ブランコは、最初に落ちる練習をするそうです。 華麗な技を繰り出すには、落ちてもケガしない、落ちても叱られない、落ちることは楽しい、そんな経験が必要です。 落ちても大丈夫になると、飛べるようになります。 心の課題に悩む人は、落ちないように飛ぼうとしていることが多いです。 […]

  • 2018-01-29

セラピストに叱られてる感じがしたとき

叱ることで人を変えられない 心理セラピーで人生を支配する根本問題を扱っていると、こんなことを感じます。 叱ることで人を変えることはできない。 叱ってもらうことで変わることもできない。 なので、深層心理に刻まれた心理課題(広義のトラウマ)を扱う場合は、「言うことを聞かないと治らないぞ」と叫ぶ治療者では […]

  • 2018-01-28

質問攻めでは、人の気持ちは知れない

人を変えるためのアドバイスをしたくなったら、その前に人のことを知ろうとすることが大事。とくにその人の気持ちを知ろうと思うことをお勧めします。 だけど、どうやって知るのかな。 質問攻めでは、気持ちは知れない。 彼らを知るには、自分の気持ちを話す。話した分だけ、話してもらえる可能性が出てくる。 いわゆる […]

  • 2018-01-25

理解できないものを理解できないものとして受け入れる

アンダーグランドの魅力は、説教のない世界。「するな」とか「しなよ」とかがない。セリフとしてはあるけど、冗談。それが冗談になるのは、人を正すことができるとは考えていないから。 マツコさんみたいなのが説教してくれる店は、周辺の観光地であって、アンダーグランドではない。 説教される心配なく、正される心配な […]

  • 2018-01-24

綺麗すぎないセラピスト

今回は心理セラピーの技法のお話。心理セラピーもいろいろあるのですが、多くのカウンセリングに共通なこと。 セラピスト/カウンセラーはクライアントの話に対して、次のことをしています。 ・解釈 ・反射 「解釈」は、知識や経験をあてはめて推測した仮説を伝えます。私の個人セッションでも、心理相談の中で使います […]

  • 2018-01-23

自分の問題から目をそらすと、他人の問題を解決したくなる

自分の問題から目をそらした人は、他人の問題を解決したくなります。 なので、心理分野で客が多いのは支援者になるためのスクールや講座。 自分のお腹が痛いから、他人の盲腸を切りたがるとでもいいますか。 自分の問題をすべて解決してからでないと支援ができないというわけでありません。むしろ、自分の代わりに他人の […]

  • 2018-01-09

「相手ではなく、自分を変えよう」の勘違い

「相手ではなく、自分を変えよう」というアドバイスがあるそうですが、変える方法を提供してないですね。 自分のほうから友好的にでるとか、自分の態度を変えることだと思ってしまいます。そこじゃないんですよね。それは相手を変えようとしてることの変形に過ぎない。 もっと深い所を変えないと。 ポイントは2つ。 ポ […]

  • 2018-01-08

人を批判したくなったとき

Hate or Wish コメディアンの浜ちゃんがブラックフェイス(顔を黒く塗る黒人仮装メイク)をして、黒人差別だと批判されています。 「傷つく人がいることを知らないなんて、日本の恥だ」 「目を疑います」 また、それに反対の意見も。 「黒人差別の意図はない」 「騒ぐ方こそ差別感ある証拠だ」 この様相 […]

  • 2018-01-03

人がチャレンジから逃げるとき

人がチャレンジから逃げるとき、逃げると決めてから、その理由を考え出します。そして、その理由があるから逃げることにしたのだと思い込みます。 このメカニズムは人の心理法則みたいなものなので仕方ないのです。 逃げることにした本当の理由は隠されます。それが隠されている限り、心は自由になりません。無意識の中の […]

  • 2017-12-31

「差別しないよ」の心理

LGBTQのカミングアウトに対して、「私、なんとも思わない」を強調する人は、たいてい友達になれない(そのあと去ってゆく、そのあと逆ギレする)。LGBTQ当事者からそんな警戒の声が聞こえます。 「私はLGBTQを差別しません」と言うとLGBTQに嫌がられる? はい、そうです。 カミングアウトされた人の […]

  • 2017-12-22

なにが嫌なのか、こっそり言ってみよう

たとえば、「死ね」なんて語彙に安易に頼らないほうがよいですよ。 倫理や道徳ではなくて、心理の観点から自分のために。 何が嫌なのか、こっそり独り言を言ってみましょう。 「むかつくーっ」 おしい! 何が嫌なのか、こっそり言ってみましょう。 「あいつの嫌なところ」ではなく、「自分が嫌がっていること」ですよ […]

- protected -