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カウンセリング

  • 2022-10-15

寄り添うカウンセラーがいるというよりは、寄り添う瞬間がある

カウンセリングや心理支援では「寄り添います」ということがよく言われます。 「寄り添ってください」とか「寄り添われました」という言葉はあまり聞かない。寄り添うというのは支援者側の言葉なのかもしれません。 でも、「寄り添います」って書いてあったら、ちょっと安心します。なんか期待しちゃいます。 なにを期待 […]

  • 2022-03-22

心理カウンセリングの選び方 ~ 過少介入と過剰介入

心理カウンセリング/心理セラピーを選ぶ緊張には様々な理由があると思いますが、参考に書いてみます。 カウンセリングのメタモデル カウンセリングがどのような構造になっているかを知っておくとよいかもしれません。 もちろん、流派やカウンセラーによって異なるのですが、それらの相対的に捉えるには、モデルに「マイ […]

  • 2022-02-23

カウンセラーは共感的理解してくれるのか?

クライアントがカウンセラーに「はじめてわかってもらえました」とか「はじめて聴いてもらえた」と言うことがあります。 心理支援の教科書や心理職の資格試験によると、カウンセラーが「あなたの気持ち(あなたのこと)が分かりますよ」と言ってはいけないとなっています。「わかるよ」と言うのは、個別性を否定するものだ […]

  • 2022-02-04

「僕がこうなったのは親のせいだ」から感じ取るメッセージ

心理カウンセリングで… 心理カウンセリングの感想で「初めて話を聞いてもらえた」というのがよくあります。カウンセリングの利用が初めてという意味ではなく。 私のカウンセリングはひたすら傾聴し続けるスタイルではありませんので、不思議です。 遮らずに頷きながら聴いたとか、共感的なリアクションをしたとかいう傾 […]

  • 2021-06-05

カウンセラーに話を聴いてもらえないと思ったら

心に課題をもつ人が「カウンセラーに話を聴いてもらえない」と言っていたら、私は「おしい!」と思うことが多いです。 それは自己メンタライジングへの機会 「話を聴いてほしい」「聴いてもらえなくて、私は・・・だ」と言えるまで、あと一歩です。自己メンタライジングの可能性が開けたということかもしれないのです。 […]

  • 2020-09-16

複数のカウンセラーに相談してよいか?

「複数のカウンセラーに相談してよいか?」 最近、このトッピクについて質問されることがあります。いくつかの観点があるのですが、その一部を書いてみます。 私は概ね「よい」と思っているのですが、「よくない」ケースとしてどんなのがあるかなと考えてみました。 手法が影響しあう ある手法にのっとってカウンセリン […]

  • 2020-06-09

当事者や元当事者の対人支援プロ

対人支援での余計なアドバイスというのは、見下し、憐れみ、差別から起きることが多いように思います。そのさらに奥にはジャッジ(決めつけ)や思い込みがあります。 たとえば、セックスワーク(いわゆるフウゾク業等)に従事したことがある人に対して、女性カウンセラーは憐れみのような見下した気持ちをもつかもしれませ […]

  • 2020-06-04

「あの人の問題を直す」のがセラピストの仕事ではない

あの人の心の問題を治す/直すのがセラピストの仕事ではありません。 来談者の要望に基づいて心の問題を扱うのが仕事です。 何が違うかと言うと、「あの人の心の問題を直してくれ」と言っても引き受けませんよということです。これ、本当に多いのです。 少なくとも私のところではやりません。 「友達が心の問題をかかえ […]

  • 2020-05-17

「寄り添う」という言葉がとらえどころない理由

「寄り添う」という言葉がとらえどころない理由。それは、「なにかをすること」ではなくて、「なにかをしないこと」だから。 優しい言葉をかけるとか、相槌をうつとか、「なにかをすること」ではないからだと思います。 試しに私が疾患を持つとか被暴力経験を持つとか、開示したとします。瞬時に人は態度を変えます。それ […]

  • 2019-10-21

ほしいアドバイス、ほしくないアドバイス

カウンセリングなどては、アドバイスしないことが基本とされてますね。 実は専門的なアドバイスをすることはあるのですが。 アドバイスが役に立たなくて害になるケースというのは、正しいことを言うやつね。 たとえば、失敗を恐れて行動できない人に対して「失敗を恐れるな」とアドバイスするとか。 多くの場合に、これ […]

  • 2019-05-30

セラピーの適切介入

カウンセリングやセラピーでの「介入」とは、ちょっと話の腰を折ったりすることを指します。 たとえば、「本当の問題は何か?」という介入があります。 前提として、人は本当の問題を偽の問題にすり替えていることが多いということがあります。 たとえば、「営業成績を上げるには?」という相談テーマ。本当の問題は「営 […]

  • 2019-05-27

逃げる人は弱い人か?

カウンセリングやワークショップでは、自分のテーマから逃げるということが起こります。 自己啓発などでは、「殻を破れ」とか「コンフォートゾーンの外へ」などと言って励まします。 その根底には、「逃げる人は弱い人」という評価があります。 しかし、もしも、逃げてしまう人には独特の事情があるとしたら? 「上半身 […]

  • 2018-07-23

カウンセリングでなにを話すの?

たいていは問題を話すことができません。 「針が刺さって痛い」と言うことができずに、「となりにハリネズミ君が引っ越してきたのは間違いだ」という話をします。 「間違いだ」「正しくない」「けしからん」「バカだ」「どうしようもないね」とは言えますが、「痛い」とは言えません。 言えないから痛みを解決できないの […]

  • 2018-04-26

「目を逸らすためのポジティブ思考」か「ポジティブ思考だから直視できる」か

ポジティブ思考もいろいろです。 心理的な問題に直面している方に、長い目では本当の幸せへのプロセスかもしれませんよと言うことはあります。ポジティブ思考っぽいです。 なぜ言うかというと、そのような考えが頭の片隅にある人の方が幸せへ向けて進むことが多いからです。 嫌な経験をしたけど、気にしないようにしよう […]

  • 2018-04-22

真実を味方につけるカウンセリング

真実が味方になると頼もしい。 「真実を受け入れたら、楽になった」という経験をすると、真実が味方になる。 「カウンセラーに慰められたから、楽になった」という経験をすると、カウンセラーが味方になるけど、それは真実ほど頼もしくない。 だから、今まで出会ったカウンセラーは、ここぞというとき、慰めずに見守って […]

  • 2018-02-07

本当の自分を知るために助けになる人は?

本当の自分を知るためには、本当の自分を責めないという態度が必要です。 責めるとは、評価したり、正そうとすること。 もしも、本当の自分を知る目的が、自分を非難したり、正すことなら、本当の自分は現れないでしょう。 悩みを解決する、ある症状を無くすというのは、評価でも正すことでもありません。 解決すること […]

  • 2017-08-16

相談したいけど、秘密を話したくない

相談したいけど、秘密を話したくない。人に言えない悩み。 はたして、秘密をばらされることが心配なのでしょうか? 本当は何を心配しているのか? もしかすると、説教されると思っていませんか? 一例として、「リストラされたが、どうしていいか分からない」という状況を挙げましょう。 人に相談すると、「現実をみま […]

  • 2017-08-10

アドバイスされるのが苦手?

アドバイスされるは苦手ですか? 教えてもらえるのは有難いこと。でも、嫌な感じがすることがある。 たまには我慢して、素直に聴いてみる。素直にならなきゃ、と頑張ってみる。 素直になりたいのであれば、素直ではない自分にハグ。今回は、そのための方法を。 あなたが受け取っているもの 「そうじゃない方がいいと思 […]

  • 2017-05-19

相談相手の見つけ方のヒント

相談したいことがあるけど、相談しにくい。そういうことってあると思います。 いったいそれは何なのか? 一つには、なんだか嫌なアドバイスをされるのではないかという気持ちがあるかもしれません。 それはそれで、ある程度は必要な警戒かもしれません。 逆に言うと、相談しやすい相手とはどういう人なんでしょうか。 […]

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