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克服・回復の道

アダルトチルドレン、機能不全家族、愛着スタイルや性格の発達についての生きづらさを克服したり癒やしたりするヒントを、ネイティブセラピストが書いています。

  • 2024-03-16

自分の反応に気づいている

たとえは、他者のある言葉に対して過剰な反応をするなど。そのことに気づいているという状態やそのスキルは重要です。 心の課題の克服の流れ フェーズ1 まず自分の反応パターンに気づきます。これはメンタル不調のようなものどはれば、いつもの自分と違うという異変に気づけばよいのですが、人生レベルで長期化した問題 […]

  • 2024-02-29

オーバーエンゲージメント

トラウマの心理セラピーなどで、出来事想起をしたり、イメージワークをしたりするときに、入り込みすぎしまうことをオーバーエンゲージメントなどと言います。逆に体験から距離をおきすぎてワークにならない状態をアンダーエンゲージメントと言います。それらの間でイメージワークをするわけです。イメージワークに限らず、 […]

  • 2023-11-27

心の悩みの克服における「ゆっくりやりましょう」と「気長にやりましょう」

心の中身について、解決に時間のかかるものもあります。恐怖症や体験的技法を用いた広義トラウマの解決などは比較的短期間で解決します。 「ゆっくりやりましょう」は時間をかけた方がよいケースです。たとえば、うつ病などは急いで治すよりも時間をかけたほうが再発防止になると言われています。ですので、早く治そうとし […]

  • 2023-10-01

劣等感の克服 – 人を尊敬すること

劣等感による生き辛さ 消極的になってしまう場合 劣等感が思考や行動に影響している場合、チャンスを掴めなかったり、恥をかくのが恐くて挑戦できなかったり、損をすることは多いかもしれません。 劣等感が感情に影響している場合、傷つきやすかったりするかもしれません。単なる失敗が、自己否定につながってしまいます […]

  • 2023-08-02

克服の勇気:心理実践に向き合う自分へのサポート

心理セラピーは、私たちが内面的な問題に向き合い、成長や回復を促進する貴重な手段です。しかし、心理セラピーや心理実践に取り組むことは、誰にとっても容易なことではありません。時には、ハードルや障壁が私たちの前に立ちふさがり、進むことが難しく感じることもあるでしょう。 心理セラピーや心理実践に取り組むこと […]

  • 2023-07-21

乗り越えるとき:「回避を手放す」よりも「自由を取り戻す」

抵抗と回避の意味 トラウマに関わる場所や物事を避けようとする症状を「回避」と呼びます。危険を避けるというよりも、危険じゃないのに避けちゃうってことですね。 また、同様に心理セラピーのプロセスに対しても回避反応が起きることがあります。 心理セラピーのプロセスには、一時的に抵抗を感じるかもしれないけど、 […]

  • 2023-06-10

悩みや苦しみは準備でもある

取り除くべき苦しみと、消化すべき苦しみがあるように思います。 病気や怪我は治して苦しみを取り除きます。 心の悩みのようなものは消化するのかもしれません。 お悩みや苦しみについて、プロセスを俯瞰すると、苦しみとは何かの準備であることが多いように思います。 理論によってはシグナルとか、コーリングとか呼ば […]

  • 2023-05-30

苦しみの意味

克服は意味を消化する 苦しみを克服する過程というのは、単純に治す場合と、その意味を消化する必要がある場合とがあるように思います。 とくに後者の場合に、克服と呼ばれるように思います。 私のクライアントさんたちは治療というよりも克服をする人が多いかもしれません。  苦しさには意味がある。それをひとつひと […]

  • 2023-05-07

ACは親を恨むための言葉ではない

AC(アダルトチルドレン)という概念は、「苦しみを親のせいにするのでけしからん」と言われることもあります。「機能不全家族」というのも、どの家庭にもあるようなことまで病気のように扱っているという批判もあるようです。(「誰が悪いのか」という視点から離れるために、Kojunは「機能不全家族」よりも「家族機 […]

  • 2023-03-26

トラウマにおける「希望」

トラウマインフォームドケアが大切なものと指摘するHEARTSというのがあります。そのなかの「H(Hope)-希望」について書いてみます。 私の心理カウンセリングで実感するのは、他者の事例が希望になるということです。プライバシー保護のために仮想事例を話すことになるのですが、あるいは詳しく話さなくとも、 […]

  • 2023-03-11

「白黒思考」を直さずに救う

白黒思考が問題解決を阻む 「この世は地獄だ」とか「あの人は最高、あいつは最低だ」とか「医者は全て信じられない」とか「金が全てだ」などは白黒思考と呼ばれ、あらゆる心や人間関係の不調を引き起こすと言われています。 たとえば、昔からウツになりやすい思考パターンとしても挙げられています。また、境界性パーソナ […]

  • 2023-02-06

心理セラピストが読み解く、映画『夢』(黒澤明)

今回は黒澤明監督の映画『夢』を観てみたいと思います。 自然破壊への警鐘のようなオムニバス形式の映画です。そのテーマの意図はすっ飛ばして、心理セラピストならではの視点で案内してみたいと思います。 見どころ1:トラウマの外在化 戦後日本に帰還した中隊長が戦死した部下たちの亡霊と出会うお話です。 この中で […]

  • 2023-01-27

例:「いつも責められてるように感じる」

※このに記載するのは類似のケースを合成した仮想事例です。 主訴 Bさん「職場でも、社会でも、自分が悪者にされてるように感じて、イライラや怒りのようなものがある。生きづらいので、なんとかしたい」 心理カウンセリング それらの感情体験に共通する感覚として、「すべてお前が悪い」と言われてる感じが見つかりま […]

  • 2023-01-26

この世界が厳しく感じられる

見知らぬ他人をどう感じるか ちょっとした見知らぬ人とのやりとりが、厳しくされたように感じられる。断られただけで、叩きのめされたように感じる。などなど。 たしかにこの世は厳しいのかもしれない。人は冷たいのかもしれない。でも、捨てたもんでもないのかもしれない。 もしかしたらそれは、自分の中に厳しさを取り […]

  • 2023-01-19

例:「辞めたい職業を辞められない」

症状ではなく、その奥にある深層を扱う、または過去を扱う。そんな心理セラピーは原因論の罠にはまると批判する人もいますが、Kojunは必要だと思っています。 ※このに記載するのは仮想事例です。 主訴:デザインの仕事をしたいけど公務員を辞められない 「ベンチャー企業に参加したいけど大企業を辞められない」な […]

  • 2022-12-31

大人のアダルトチルドレンが持つ力

大人のアダルトチルドレン(AC)、とくに中年期以降となりますと、人生の前半にはない力を持つようになると思います。 インナーアダルトが育つ 大人のACは自分で自分を育てることができます。 心理セラピストからみると、その人の中の大人の力を使うことができるということです。その人の中の子供に触れながらですが […]

  • 2022-12-05

ACの回復期にお勧めのこと

アダルトチルドレンなどの心が回復してきたとき、でもなんだか世界が虚しく感じることがあります。 人を拒絶する感じではなくなったけど、でも独りだなあとか。 以前よりはラクになってきたけど、でもこの世自体が幸せに満ちているわけでもないことが悲しいとか。 得も言われぬ生きる恐さはなくなったけど、でも理不尽な […]

  • 2022-11-26

ACのための安心基地の探し方

ACと安心基地 ACや愛着障害などの克服には、心の中に安心を育てる必要があります。それは心の中に育つものですが、環境や他者といった外なる安心・安全な存在と出会うことで取り戻してゆきます。 愛着障害が思い当たるクライアントの多くが、それ以外の問題も抱えています。たとえば、自己肯定感の欠如とか、対人不安 […]

  • 2022-11-18

大人の愛着障害(不安型)の克服ってどんな感じ?

愛着不安定(愛着障害)のなかに不安型というのがあります。 深刻な場合は、不安のあまりDV加害者となったり、不安のあまり彼氏の返信が遅いとキレたりなんて人もいます。 そこまで顕著に表れなくとも、内なる安心基地がないことで、その感覚に思い当たる人たちも多いです。 一般的にはその解決とは、問題行動がなくな […]

  • 2022-11-17

40代のアダルトチルドレン

ちょっと落ち着いてきた大人のアダルトチルドレンさんたちの、「これからどうしたらいいの?」に、当事者たちに触れてきた経験から私見を述べてみます。 おさらい アダルトチルドレンってなんだろか、独自視点ですが、おさらいをしておきます。 原家族や幼少環境 自分が子どもだった頃の家族(原家族)環境や幼少環境の […]

  • 2022-10-27

自己肯定感の心理セラピー

自己肯定感の大事な理解 「周囲に優れた人たち、素晴らしい人たちがいると、自己肯定感が上がらない」というのは、注意を要する捉え方かと思います。 確かに、そなように感じるのは自己肯定感が低い状態かもしれません。 しかし、他者と比べなくても大丈夫なのが自己肯定感です。 このことは、自己肯定感の低い人にとっ […]

  • 2022-10-19

解決志向って問題から目を逸らすこと?

解決について考えるか、問題について考えるか。目標か課題か、願いか不満か、目的か原因か。 心理カウンセリングなどにおいて、原因とか課題とかについて考えることはあります。心にある克服が容易でない問題のことを、私も心理課題と呼んだりすることがあります。 なぜなら解決に役立つことがあるからです。 解決志向の […]

  • 2022-09-11

自分を傷つけない味方が2割いる

生きづらさの解消のプロセスの多くが広い意味での愛着関係の修復とも捉えることができそうです。それは対人関係の変化のように見えますが、ほんとうは内側の変化です。 それは、たとえば、こんなふうに展開します。。 複数のカウンセラーを渡り歩きながら、段階的に心を回復するクライアントがいます。 いろんな人に会っ […]

  • 2022-09-11

心理的な「統合」ということ

人間関係や社会生活の中で、とても傷つく体験、絶望などに対して、どのように対処すればよいのでしょうか? それは医学的な疾患とは別の、傷つき、座礁として出会います。 その解決プロセスについて、深層心理セラピーでは「統合」という言葉が使われます。 それは分裂という心の病、もしくは分裂という未成熟を解消する […]

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